それを愛とは呼ばず /  桜木 紫乃          ★★★★☆
2018 / 03 / 20 ( Tue )
それを愛とは呼ばず





●内容● (「BOOK」データベースより)

妻を失った上に会社を追われ、故郷を離れた五十四歳の亮介。十年所属した芸能事務所をクビになった二十九歳の紗希。行き場を失った二人が東京の老舗キャバレーで出会ったのは運命だったのかーー。再会した北海道で孤独に引き寄せられるように事件が起こる。そこにあったものは「愛」だったのか?驚愕の結末が話題を呼んだ傑作サスペンス長編。


●著者● 

一九六五年北海道生まれ。二〇〇二年「雪虫」で第八二回オール讀物新人賞受賞。〇七年、同作を収めた『氷平線』でデビュー。一三年『ラブレス』で第一九回島清恋愛文学賞、同年『ホテルローヤル』で第一四九回直木賞受賞。『無垢の領域』『蛇行する月』『星々たち』『ブルース』『霧(ウラル)』『裸の華』『氷の轍』他、著書多数。


●基本情報●

発売日: 2017年10月06日
著者/編集: 桜木紫乃
出版社: 幻冬舎
発行形態: 文庫
ページ数: 344p





●感想●


最後の章で驚かされましたね。
なるほど、そういう結末か~。
「それを愛とは呼ばず」というタイトルが意味を持った瞬間でした。

想像してみたのは、自分が伊澤亮介だったら?ということ。
迷うことなく、アリだな、と思いました。
幸福を感じている時に、意識もせずにふわりと境目を乗り越えて逝くことが、とても良いもののような気がして・・・


きっと、あなたにしかできない仕事がありますよ━━。

ささやかな幸福の中でこそいちばん良い死を迎えられるという思いのもと、相手の幸福のために“行動”した沙希は、天使のような存在にも思えました。
苦しみから脱却できず追い詰められてゆく人間を見ることは、夢を絶たれて必死にもがく人間を見ることは、確かにつらいです。
愛する人なら尚のこと。
だからこそ相手の永遠の幸福を願った沙希。
私にはとてもそんな自己犠牲的行動はできませんが、自分がやられるのはいいかも、と思ってしまいます。
これについては、賛否あるでしょうねー。
人によって考えが分かれそうだと思いました。








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19 : 59 : 43 | ★★★ 桜木紫乃★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ブラックボックス / 篠田節子          ★★★★☆
2018 / 03 / 19 ( Mon )

ブラックボックス 





●内容●(「BOOK」データベースより)


真夜中のサラダ工場、最先端のハイテク農場、地産地消を目指す学校給食…「安全安心」を謳う「食」の現場でいま何が起きているのか。利益追求と科学技術への過信の果てに現れる闇を、徹底した取材と一流のサスペンスで描くエンターテインメント超大作。


●著者●(「BOOK」データベースより)


篠田節子(シノダセツコ)
1955年東京都生まれ。東京学芸大学卒業後、東京都八王子市役所勤務を経て、90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。『ゴサインタン』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、『インドクリスタル』で中央公論文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

  • 発売日:   2016年09月07日
  • 著者/編集:   篠田節子
  • 出版社:   朝日新聞出版
  • 発行形態:   文庫





●感想●

あっという間の597ページ!
テーマは“食”。
生きていくのに不可欠なものであるのに、大雑把な性格の自分は深い関心を持っていなかった“食”。
ジャンクやスウィーツは大好物だし、満腹超えても詰め込んでしまうし、食べたいものだけたらふく食べてと、反省しかありませんが・・・。
手軽に食べられるカット野菜やコンビニサラダなどで埋め合わせをしたような気になっていましたよ、今までは。
でも・・・あな恐ろしや~! 
このお話のおかげで少し意識が変わりました。
薄々感じていた危機感に直面させられたというか・・・
でも、悲しいことに、例え意識が変わったとしても、経済的・体力的・能力的等様々な理由で
改善が難しいという現実がありますね~。
理想の食事が摂れるのは恵まれた一部の人々というね。
貧富の差や、少子化、人口減、あまりにも儲け主義な企業、農業の改革を困難にしている制約、マスコミ・ネット社会のいろいろ、そしてズバリ食糧難・・・。
いろいろなことを考えさせられるお話でした。
読み応えがあり、深い内容、最高でもないけれど最悪でもないラスト、と面白い読書ができました




●勝ち組に回っても負け組に回っても、出にくいのが同窓会だ。

●完全制御型っていうのは、そういうことだ。針の穴から堤防が崩れるように、何か一つでも想定外の要素が入り込むと、システム全体が崩壊する

●感覚的な恐れや怯えは非科学的態度とされ退けられるが、人の五感というのは、高性能のコンピュータもかなわないほどの速さで、多くの要素を結びつけ、漠然とした気味悪さ、怖さ、嫌悪感といったものを喚起して、人に回避行動を取らせるものではないのか。



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02 : 06 : 00 | ★★★篠田節子★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
男ともだち / 千早 茜          ★★★★★
2018 / 03 / 02 ( Fri )
男ともだち










●内容●

関係のさめてきた恋人と同棲しながら、遊び人の医者と時々逢いびき。仕事は順調、でも何かが足りないーー29歳、イラストレーター神名葵。

八年ぶりの電話を掛けてきた大学の二歳上の先輩・ハセオはいつも馬鹿笑いしてばかりの、女の切れない男だったが、決して神名には手を出さなかった。男ともだち。そういう呼び名以外はあてはまらない。でも、誰よりも居心地のいい相手だった。同じ種族を本能的に求めるように神名は彼と一緒にいた。

男ともだちは恋人ではない。彼には親密に付きあっている女性たちがいるだろう。でもひょっとすると、男ともだちは女たちにとって、恋人なんかよりずっとずっと大切な相手なのではないか。いつまでも変わらずに、ふとした拍子に現れては予想もつかない形で助けてくれるーー。

29歳、そして30歳。
仕事と男と友情の、熱くてビターな日常を描いた傑作長編小説。


●作者●

千早 茜(ちはや あかね、1979年8月2日 ‐ )は、日本の小説家。
北海道江別市出身。京都府在住。立命館大学文学部人文総合インスティテュート卒業。
幼少期をアフリカ・ザンビアで過ごす。学生時代は美術活動を行い、絵に詩を付けた作品を発表したところ詩の評判が良く、映画部の友人から頼まれてストーリーを作り始める。寺山修司の詩「てがみ」の影響を受けて魚の詩を多く書き、それを小説に起こして完成させた「魚神」がデビュー作となった。


●基本情報●

発売日: 2014年05月26日頃
著者/編集: 千早茜
出版社: 文藝春秋
発行形態: 単行本
ページ数: 237p





●感想●


ほろ苦い・・・

ラスト近くを読んでいる時には涙がこぼれました。
この感情は何と言っていいのかわからないけれど、主人公・神名の男ともだちのハセオがいいです。
超プラトニックにしびれます。
そして神名の窮地を救う場面では、こちらの気持ちも高揚します。
ハセオが、神名と不倫関係の医師との仲を引き裂いた場面など、「こうあってほしい」という理想の男像過ぎて身悶えしました(笑)

「ねえ、ハセオにとっての愛情ってなに?」
「あ?」とふり返る。黒い瞳と目が合う。
「そうやな」ハセオは数秒間目をさまよわせて、それから私をまっすぐ見た。
「見ててやることかな」

・・・・悶絶・・・・
この間接的なやり取りの一線を超えない感じがたまらない。
今は私、ただただ余韻に浸っている状態です。

千早茜さんの本はデビュー作の「魚神」しか読んだことがありませんが・・・
その時もしびれたことは覚えています(大昔ですが)。
ツボにドンピシャ!
不器用でもどかしくて痛々しくて、でも純粋な登場人物が鮮やかで魅力的でした。

そうそう、勝手ですが、私の中でのハセオのビジュアルイメージは先日「情熱大陸」で見た更科有哉さん
勝手ついでに、この表紙はあまり好きではないと思いました。
文章と合っていなくて、損じゃないかなーって、余計なお世話ですけれど。
“何を感じようと私の中では正解。私の世界は私だけのものだ。”ということで御免くだされ~。

ともかく、千早茜さんの本は2分の2の確率でアタリだったので、他のものも読んでみたくなりました。
でも、短編だったら読めないかも~まあとにかく探してみよ。








●どんな時でも描きたいものはあると思ってた。けれど、それはなけなしの自信やささやかな評価、そして先への希望によって支えられていたものなのだと知った。


●孤独だ、と感じるときほど、純度の高いものを描ける。足りないものがある時ほど、自分の理想がくっきりと見える。


●直感とか勘って、けっこう当たるんだぞ。今までの経験から無意識的に導き出している答えだしな。時間かけて考えても結局そこに行き着くことが多いから、俺はかなり大事にしてる。


●「そ、秘すれば花、秘せずは花なるべからず。俺、すげえ、好きなんだこの言葉」
「どういう意味?」
「マジックの種が明かされてしまえばつまらんみたいな感じやな。まあ、芸事の基本らしいで」







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18 : 11 : 04 | ★★★千早茜★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
崩れる脳を抱きしめて /   知念 実希人         ★★☆☆☆
2018 / 03 / 02 ( Fri )
崩れる脳を抱きしめて










●内容●

彼女は幻だったのか?
今世紀最高の恋愛ミステリー!!

作家デビュー5周年、
実業之日本社創業120周年記念作品

圧巻のラスト20ページ!
驚愕し、感動する!!!
広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性・ユカリと出会う。
外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる碓氷。
心に傷をもつふたりは次第に心を通わせていく。
実習を終え広島に帰った碓氷に、ユカリの死の知らせが届くーー。



●著者●

1978年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー。15年、『仮面病棟』が大ヒット。人気の「天久鷹央」シリーズをはじめ、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ』『あなたのための誘拐』など著書多数。最注目の医療ミステリー作家。



●基本情報●

発売日: 2017年09月15日頃
著者/編集: 知念実希人
出版社: 実業之日本社
発行形態: 単行本
ページ数: 304p





●感想●


売りはどんでん返しでしょうか。
ユカリさんは死んでないんじゃないか? とは思っていたものの・・・
細かい辻褄合わせもしてあって、読者を騙すあの手この手を考えるのはタイヘンだったか? それとも面白かったか?なんて作者の心情を想像してしまいました。
でも、正直、私にとっては心に響かないお話でした。
何故かというと、登場人物に魅力を感じなかったから。
単純に、好きになれなかった。
主人公の碓氷君に時々感じる要領の良さや自己愛っぽさに拒絶反応が出たのかな
まあ、私の趣味はひねくれているので参考にはなりませんがねー。
でも、なんだかんだ言って、後味のいいお話だということは救いでした









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01 : 27 : 11 | ★★★知念実希人★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
R帝国 / 中村文則          ★★★★☆
2018 / 02 / 18 ( Sun )
R帝国










●内容●

舞台は近未来の島国・R帝国。ある日、矢崎はR帝国が隣国と戦争を始めたことを知る。
だが、何かがおかしい。
国家を支配する絶対的な存在″党″と、謎の組織「L」。
やがて世界は、思わぬ方向へと暴走していく――。
世界の真実を炙り出す驚愕の物語。

『教団X』の衝撃、再び! 全体主義の恐怖を描いた傑作。


●著者● (「BOOK」データベースより)

中村文則(ナカムラフミノリ)
1977年愛知県生まれ。福島大学卒業。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞してデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。米紙ウォールストリートジャーナルで、『掏摸』の英訳版が2012年のベスト10小説に、『悪と仮面のルール』の英訳版が2013年ベストミステリーの10作品に選ばれる。14年にDavid L.Goodis賞(米)を日本人として初受賞。16年、『私の消滅』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞


●基本情報●

発売日: 2017年08月17日頃
著者/編集: 中村文則
出版社: 中央公論新社
発行形態: 単行本
ページ数: 368p





●感想●


戦争に向かっていく過程の策略、洗脳、集団意識・・・
さまざまな要素・・・

それに警鐘を鳴らしている点では先日読み終わった「天上の葦 / 太田愛」と共通点があるな、と思いながら読みました。
(「天上の葦」は、面白すぎて、心動かされ過ぎて感想が書けずに今に至っています)

でも、この本は読んでいる途中は今一つ乗り切れずにいました。
お話のせいではなく、自分が超多忙だったせいですが。
それでも、物語がつながり始めた後半は中村文則さん節を感じて没頭しました。
(えらそうですね~。そんなに知り尽くしているわけではありませんが、勝手にそんな印象を持ちました~。)

人類の歴史は戦いの歴史であると感じることが多々あります。
それが単に物理的流れであり、どう抗っても避けられない素粒子の運動だとしたら・・・
人間は自分の意志を持っているようで、実は大きな何かに操られている生き物だとしたら・・・
“抵抗”に意味はあるのでしょうか?
そんな絶望にも似た思いを抱いてしまう瞬間もありましたが・・・

この小説自体がひとつの“抵抗”であり、ラストの流れやあとがきに「抵抗には意味がある」という作者のメッセージがあったように思います。
作者は性悪説を推しているようでいて、人間の善・良心に希望を持っているのだろう、と感じました。









●“軍官民共生共死”。これは軍人も役人も民間人も、共に生き共に死ぬという精神。日本の場合、軍人も民間人もある意味区別がなかったといえれのではないか? 命を捧げることを全国民に強いた世界でただ一つの国かもしれない。『一億玉砕』という凄まじい言葉まで出た。『一億玉砕』。国民を守るための戦争であるはずなのに。

●幸福に生きることと、正しく生きることは違う

●人々が欲しいのは、真実ではなく半径5メートルの幸福なのだ






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10 : 58 : 09 | ★★★中村文則★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
極限トランク / 木下 半太          ★★★☆☆
2018 / 01 / 18 ( Thu )
極限トランク








●内容● (「BOOK」データベースより)

目が覚めたら、なぜか全裸で車のトランクのなか!?広告代理店に勤める耳原敏夫は、何不自由ない生活を送っていたが、家庭では冷たい空気が流れ、仕事にも虚しさを感じていた。そんなある日、“コーディネーター”を名乗る男と出会い、「人生には刺激が必要や」という言葉に乗せられるように、妻子に内緒で名古屋へと向かうが…。なぜ閉じ込められたのか、果たして脱出は可能なのか。大興奮サスペンス!


●著者● (「BOOK」データベースより)

木下半太(キノシタハンタ)
1974年、大阪府生まれ。映画専門学校中退後、脚本家、俳優として活動を始める。劇団「渋谷ニコルソンズ」主宰。2006年に『悪夢のエレベーター』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報● 

発売日: 2016年07月08日
著者/編集: 木下半太
出版社: PHP研究所
発行形態: 文庫
ページ数: 218p




●感想●

気分転換の一気読み向け。
難解度はゼロ。
時に笑えて、時に新鮮な表現に感心。
今まで価値を感じていたものに、価値を見いだせなくなるという“中年の危機”にも共感。
その他、意外にハッとする文章が書いてあったりして。
例えば、主人公を指して言った 「 ほんまはしんどいくせに、楽しそうなフリをしてる人間 」にハッ。
「 大切なのは、一人で行動して、ネットの検索で下調べをしないことだ。 」 にハッ。

関西人の距離のつめ方はあまり得意ではない、と主人公が感じるシーンがありますが・・・
彼にそう思わせる謎の男エビちゃんがいいキャラです。
関西弁の図々しい ( 失礼 ) たたみかけがあるからこその面白さだったと思いました。

 「 胸が高鳴らへん人生なんて、死んでるのと変わらへんやろ 」

たしかに





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極限トランク (PHP文芸文庫) [ 木下半太 ]
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17 : 15 : 05 | ★★★木下半太★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
蜜姫村 /  乾 ルカ          ★★★★☆
2018 / 01 / 16 ( Tue )
蜜姫村






●内容● (「BOOK」データベースより)

珍種のアリを求めて瀧埜上村仮巣地区を訪れた昆虫学者の山上一郎と妻・和子。医師免許を持つ和子は、医者のいない仮巣地区の人々を健康診断したいと申し出るのだが、必要ないと冷たくあしらわれてしまい、その異様な雰囲気に戸惑っていた。そんなある晩、一郎は住民から絶対に踏み入れてはいけないと言われていた社に向かった。そして、そのまま行方不明に。村に秘められたしきたりが露見するとき、新たな禁断の恋が始まる…。和製ホラー×禁断のラブストーリー。


●著者● (「BOOK」データベースより)

乾ルカ(イヌイルカ)
1970年北海道生まれ。2006年『夏光』で第86回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。著書に『あの日にかえりたい』(第143回直木賞候補)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2013年03月
著者/編集: 乾ルカ
出版社: 角川春樹事務所
発行形態: 文庫
ページ数: 321p




●感想●


異色のラブストーリーでした。

このお話にはドキドキする部分が2種類あったと思います。
秘密を覗き見るホラーやサスペンス的ドキドキと、恋愛のドキドキ。

中でもお優と大蜂の、思いを胸に秘めている時期にはときめきました。
あらためて、プラトニックラブ最強だな、という気持ちを強くしました。
その後の諸々には、前段階ほどは心惹かれませんでしたから

一方、決して約束を違わない自分に厳しい蜜姫。
その厳格な姿勢が己の身を滅ぼすことになるのですが、それでも継がれていく血に希望のあるラストでした。

全体を通して退屈無し、個人的には映像化向きだなー、と思えるお話でした。







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