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スクラップ・アンド・ビルド  / 羽田 圭介
2016 / 11 / 02 ( Wed )
スクラップアンドビルド








●内容● (「BOOK」データベースより)

「早う死にたか」毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。日々の筋トレ、転職活動。肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して…。閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!第153回芥川賞受賞作。


●著者経歴(Wikipediaより)

幼少時、車に轢かれるが奇跡的に助かるという経験を持つ。高校時代は毎日放課後に40km、自転車で走りトレーニングをしていた。将来の夢として実業団選手を目指しており、自転車で北海道まで走破したこともある[1]。
明治大学付属明治高等学校在学中の2003年、高校生と中学生の兄弟が憎み合い、「家庭内ストーキング」を繰り返すさまを独特の表現で描いた「黒冷水」で第40回文藝賞を受賞。17歳での文藝賞受賞は堀田あけみ、綿矢りさと並んで当時3人目で、当時最年少だった(のち2005年に三並夏に更新される)。応募は締切日ぎりぎりの投函だった。
明治大学に進学し、2006年受賞第一作「不思議の国のペニス」を『文藝』に発表。2008年同誌に「走ル」を発表、芥川賞候補作となる。大学卒業後は一般企業に就職するが、一年半で退職し専業作家となる[2]。2010年、第四作「ミート・ザ・ビート」で第142回芥川賞候補。2012年、「ワタクシハ」で第33回野間文芸新人賞候補。2013年、「盗まれた顔」で第16回大藪春彦賞候補。2014年、「メタモルフォシス」で第151回芥川賞候補、第36回野間文芸新人賞候補。2015年、「スクラップ・アンド・ビルド」で第153回芥川賞候補。同年7月16日、同作で芥川賞を受賞[3]。お笑い芸人の又吉直樹『火花』との同時受賞が話題となり、その後はテレビ番組などマスコミへの出演が激増した。


●基本情報●

発売日: 2015年08月07日頃
著者/編集: 羽田圭介
出版社: 文藝春秋
サイズ: 単行本
ページ数: 121p




●感想●


面白かった!

実はこれ、前に図書館で予約して手元に届いた時、仕事やら何やらで超忙しく・・・
読めずに返却して心残りになっていたもの。
この度、次に読むものを図書館で物色中に目の前に出現したので迷わず借りて読んでみました。

「早う迎えに来てほしか」
「よかことなんかひとつもなか」
「もうじいちゃんなんて、早う寝たきり病院にでもやってしまえばよか」
「健斗にもお母さんにも、迷惑かけて・・・・・・本当に情けなか。もうじいちゃんは死んだらいい」

主人公健斗の祖父は冒頭からこんな台詞のオンパレード。
ストーリー展開も読めないし、初めはどうなる事かと思いました。

でも、ある時健斗は思い立つのです。
祖父の願いをかなえようと。
それは自発的尊厳死。
“使わない機能は衰える”→祖父の機能を衰えさせて苦痛のない死に協力しようと考えた健斗。
それと同時に、祖父とは対照的な自分の若さ、恵まれた点を再発見。
それを維持・向上させるために筋トレ、勉強に励むようになる辺り、読んでいるうちに自分も感化されてくるのです。

この感じ、前に読んだ「走ル」の時もそうでした。
根が真面目だけど、天然で、しかし精力的なところが私のツボ!
自慰行為でさえも清々しいとは

終盤、お風呂で溺れかけた時に、祖父が実は生にしがみついていることを認識する健斗。
そして繋がったラスト、希望がじんわりあってよかったです。

最初はこのお話大丈夫?と不安になるくらい頻発状態だった「死にたい」は、
途中から「ごめんね。ありがと。すんません」と共に決め台詞化して、笑える域でしたが・・・
最後に「じいちゃん、自分のことは自分でやる」という言葉が出ただけでもうね

一言、よかった~
私も眠れる機能を使いまくらなくちゃ、と思いました~
思っただけですけれどね





この本、介護のあり方、年金、保険等他老人福祉について等、鋭い考えが見え隠れしていました。
超高齢化社会に向けて考えさせられる部分もたくさんありました。






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