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鹿の王 上・下 /  上橋 菜穂子
2016 / 01 / 18 ( Mon )
鹿の王







●内容●鹿の王 上 生残った者 (「BOOK」データベースより)

強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるがー!?厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまるー。


●基本情報●鹿の王 上  生き残った者

発売日: 2014年09月24日頃
著者/編集: 上橋菜穂子
出版社: KADOKAWA
サイズ: 単行本 565P



●内容●鹿の王 下 還って行く者 (「BOOK」データベースより)
不思議な犬たちと出会ってから、その身に異変が起きていたヴァン。何者かに攫われたユナを追うヴァンは、謎の病の背後にいた思いがけない存在と向き合うことになる。同じ頃、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。ヴァンとホッサル。ふたりの男たちが、愛する人々を守るため、この地に生きる人々を救うために選んだ道はー!?


●基本情報●鹿の王 下 還って行く者

発売日: 2014年09月24日頃
著者/編集: 上橋菜穂子
出版社: KADOKAWA
サイズ: 単行本 554P



●著者● (「BOOK」データベースより)

上橋菜穂子(ウエハシナホコ)
作家・川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』で作家デビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)





●感想● 


今読み終わりました~
今日は仕事も無く、外は雪なのでおこもり状態が心地よい日。
こういう時は私にとって読書日和。
一気読みの条件が揃っていたにも拘らず、長編の最後に読み終わるのが惜しくなる私のビョーキが出まして・・・
ゆっくり味わうように読んだ感じです。



感想は単純
希望のあるラストがよかった!!
暗い予想が当たらなくてよかった!!
泣いた後にほっとできてよかった!!

・・・というわけで、大好物の長編のハッピーエンドでした~




主人公のヴァンは剽悍な一匹狼タイプだけど、視野が広く内に優しさを持つ男。
もう一人の主人公ホッサルは理知的なタイプだからこそ、若さゆえの青さが時に可愛い天才医術師。
二人の対象的な主人公を中心にして、多くの個性的な人物が交錯する込み入ったストーリーが退屈ゼロでした。

そしてユナちゃん!
その可愛らしさは物語のオアシスでした。
最初は若干鼻についた赤ちゃん言葉も、最終的にはクセになっていたほどで・・・
まんまとやられましたわー。



私の場合、小説を読んでいると勝手に視覚的イメージが定着してしまうことが多いのですが・・・
ヴァンは頭の中で「メタルギアソリッド」のスネークになっちゃってました~
スネークの顔が頭から離れない~



最後の作者あとがきで、「私はどうも、三つぐらい、心に響くものが浮かぶと、物語を書くことができるようです」とありました。
今回は「人は、自分の身体の内側で何が起きているのかを知ることができない」ということ、「人(あるいは生物)の身体は、細菌やらウィルスやらが、日々共生したり葛藤したりしている場でもある」ということ、そして「それって、社会にも似ているなぁ」ということが重なって物語が生まれたということでしたが・・・

三つばかしのテーマからこのような壮大な物語を生み出してしまうとは!
なんとも羨ましい才能だー、と思いました




●「オタワル人は、この世に勝ち負けはないと思っているのよ。食われるのであれば、巧く食われればよい。食われたものが、食った者の身体となるのだから」

●「他者を生かすことで、自分も生きる、他者を幸せにすることで、自分も幸せになる」

●父が言っていた。人というのは哀しいもので、なにをやっても、どこかに悔いが残るもんだと






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