賢者の愛 / 山田 詠美
2015 / 04 / 19 ( Sun )
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●内容情報● (「BOOK」データベースより) 

初恋の人を奪った親友の息子に、『痴人の愛』から「直巳」と名付けた真由子。22歳年下の直巳を手塩に掛けて“調教”しー。憧れ、嫉妬、そして復讐。谷崎潤一郎賞作家がおくる、絢爛豪華な愛憎劇がここに!
 


●著者情報●(「BOOK」データベースより) 

山田詠美(ヤマダエイミ)
1959年東京都生まれ。85年「ベッドタイムアイズ」で文藝賞を受賞、作家デビュー。87年『ソウル・ミュージックラバーズ・オンリー』で直木賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、2001年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2015年01月
著者/編集: 山田詠美
出版社: 中央公論新社
サイズ: 単行本
ページ数: 269p



●感想●


賢者の愛=自己・他者コントロールをし、計画的に理想を実現し、主導権を持ち続ける愛?

痴人の愛=相手にコントロールされ、相手の理想を実現するのに利用され、相手に主導権がある愛?


どちらにしても・・・
犠牲が大きな愛の形でした。

「賢者の愛」と「痴人の愛」を同時に読んだのですが・・・
どちらもストレスフルでしたねー。

一見冷静な賢者モードでも心のうちはドロドロの女性、性欲の前には痴人モード…でも心は案外ピュアな男性・・・
そんな一般的な性差の対比という捉え方もできるのかな?

この「賢者の愛」では女性特有の心理戦や感情優先の主観目線が怖かった
私は経験を通して知っていますが・・・
狙い澄ました人物の美点や幸福を奪うのが大好物のユリみたいな人っているのです
決して小説の中だけにいる作られたキャラではない・・・
そしてこのお話の通りに、そういうタイプは悪意が向けられたことなどない無垢な存在を狙うのですねー
結果生じた女性同士の憎しみは恐ろしい
無垢だったはずの魂は怒りに燃え上がり悲しみにひたることになるのですが、
その純粋さを奪うことこそが“ちょうだいオバケ”の真の狙いなのでしょうね。
さすが女性作家! その辺りの描写はリアルでした。

そしてそれに比べたら、男性はシンプル。
欲に素直で、計算高くなく、恋敵との関係も屈折なし。
一概には言えませんが、やはり賢者=女性、痴人=男性という図が当てはまる気がします。
・・・といっても賢者がよくて痴人が悪いわけではなく、この場合どちらに転んでも同じ。
どちらにしても天国のような地獄、そして地獄のような天国を味わうことになるのだろうな、という気がします。

読み終わってみて・・・
「賢者の愛」は女性作家が、「痴人の愛」は男性作家が書いたということに非常に納得した自分です。




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