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窓の向こうのガーシュウィン / 宮下 奈都
2014 / 05 / 26 ( Mon )
9784087714500 (1)




●内容●  (「BOOK」データベースより)

十九年間、黙ってきた。十九年間、どうでもよかった。「私にはちょうどいい出生だった」未熟児で生まれ、両親はばらばら。「あなたの目と耳を貸してほしいんだ」はじまりは、訪問介護先での横江先生との出会い。そして、あの人から頼まれた額装の手伝い。「ひとつひとつ揺り起こして、こじあけて、今まで見たこともなかった風景を見る」心をそっと包みこむ、はじまりの物語。



●感想●

とてもよかった・・・
まるで言葉の宝石箱のようでした。
言葉を編んでお話を作り上げていくのなら、こういう形にしてほしい、そう思えるお話でした。

びっくりしたのは、主人公が自分と同じ感覚を持つ人間だったこと。
私も、音の聞き分けができないタイプ。
意味のある音とそうでない音を聞き分けられず、雑音の方が大きく聞こえてしまうのです。
そんな風だから、言葉の勘違いをして呆れられたり、おもしろがられたりすることが多いのですが、そこが同じでした。
人の真意が分からないことも多々あるのですが、それもやはり同じ。
なので、とても架空の人物とは思えず、深く共感しながら読みました。

…といっても、主人公は実はとても聡明な人物で、そこは私とは違うところでした。
そして彼女は、いろいろな人とのやり取りを通していろいろな気づきを得ます。
それは自分にとっての成長であると共に、まわりの人も幸せにする変化。
そんなお話の流れが素敵でした。

また、このお話にたくさん描いてあったのが人を大切にする気持ちでした。
“あんころ”な時を永久保存したい気持ち。
でも、一方でそれができないことを知っているから、切なくなる気持ち。
大切な人を守りたい気持ち。
自分や、まわりの人のありのままを大事にする気持ち。
時にきゅんと胸が苦しくなるくらいの純粋な気持ちでした。

ストーリーが気に入った他に、独特の言葉使いや、言葉遊びのようなおもしろさも新鮮でよかったです。
最近読んだ中では一番好き、と思える本でした。




●印象に残った文章●

おんなじことをいっているようでも中身がぜんぜん違っていることってある。そういうことばっかりだといっても差し支えないくらいだ。きっと私の言葉も私の思うようにはこの人に伝わらないだろう。


そこをわかりあえればそれでいい。それ以外のことはわからない。わからないということをわかっていればいい。


この人は無理だとか駄目だとかそんなことばかりいっているような気がする。私もずっと無理だったし駄目だったから、気持ちはわかる。だけど、無理だとか駄目だとか口に出してしまうのは、ずるい。







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