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悪人 / 吉田 修一
2012 / 02 / 29 ( Wed )

愛情面でも経済面でも・・・

“持てる者”と“持たざる者”の格差を見せられたというのが大きな感想です。

世の常として、スタート時にあるその格差はたいていの場合、広がっていくのです。

もし清水祐一がそれらに恵まれていたならば、
         彼は全く違う人生を送っていたことでしょう。

被害者役を成り立たせるための悪人として生きることはなかったのでしょう。



多くの人が感じることだと思いますが、
このお話にはとても嫌な人物たちが出てきます。

人の感情を笑いものにする、良心の欠片もないような利己的な人間・・・。

読者の立場としては、そちらにより醜悪な人間性を感じます。

まさに悪人そのものを。

そして何故か、殺人者の祐一にはそれを感じにくいのです。



「今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。
 大切な人がおらん人間は、何でもできると思い込む。
 自分には失うもんがなかっち、それで自分が強うなった気になっとる。
 失うものもなければ、欲しいものもない、だけんやろ、
 自分を余裕のある人間っち思い込んで、失ったり、欲しがったり、一喜一憂する人間を、
 馬鹿にした目で眺めとる。
 そうじゃなかとよ。
 本当はそれじゃ駄目とよ。」

娘を殺された父、石橋佳男の台詞は、はたして“悪人”の一人に届いたのでしょうか?


物語を振り返って自分の中に一番残ったのは・・・

祐一の祖母房枝がスカーフを買い、悪徳商法の事務所に踏み込むシーン。

不思議と、祐一が実の母親に捨てられた悲しいシーンよりも泣きました。


――正しかことしなさいよ。負けんとやけん!――

この言葉を読者へのメッセージのように感じた私です



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