絶対正義 / 秋吉理香子
2017 / 03 / 31 ( Fri )
絶対正義





●内容● (「BOOK」データベースより)

範子はいつでも礼儀正しく、一つの間違いも犯さず、また決して罪を許さない。なにより正義を愛していた。和樹は、痴漢から助けてもらった。由美子は、働かない夫を説得してもらった。理穂は、無実の罪を証明してもらった。麗香は、ピンチを救われチャンスを手にした。彼女たちは大いに感謝し、そして、のちに範子を殺した。しかし、死んだはずの範子からパーティへの招待状が届いた。そこで、四人が見たものとはー?


●著者● (「BOOK」データベースより)

秋吉理香子(アキヨシリカコ)
兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、ロヨラ・メリマウント大学院にて、映画・テレビ制作修士号を取得。2008年、「雪の花」で第3回Yahoo!JAPAN文学賞を受賞。09年、受賞作を含む短編集『雪の花』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


基本情報

発売日: 2016年11月10日
著者/編集: 秋吉理香子
出版社: 幻冬舎
サイズ: 単行本
ページ数: 245p




●感想●


ストレスがたまった~~~~~
絶対の正義をふりかざす厄介な女・範子の行動に悶々としました

いやーこれは○されるっしょ
しょーがないっしょ
なーんて思えてしまう展開で・・・
力を合わせての殺害シーンで犯罪行為を応援してしまっている自分がいました
恐ろしや

謎に関して・・・カラクリについては想像がつきましたよ。
実際、そういう連鎖って多々ありますよね。
なのでそこに驚きはなかったわけですが、とにかく腹立たしいエピソードの数々がリアルでお見事でした。
それも作者から生まれたものだと思うと、その人間性を疑ってしまうほど。
正義を武器にした邪悪は最強で最恐で最凶なのだ~

改めて現実を見渡した場合、私は範子のような存在は案外いると思います。
例えば悪魔に魂を売ったとしか思えない弁護士など・・・
まさに正しさをふりかざす、邪悪レベルの高い存在ですねー
法律を道具にした喧嘩屋的な一部の人のことですが・・・
正義の仮面をかぶったモンスターの一例ですねー







●百パーセント正しい範子。
 正義のヒーロー。
 それはなんと、驚異的で暴力的な存在なのか。



●百パーセント正しい、ということは、それだけですでに大きな欠点なのだと理穂は初めて知った。
 ・・・・・・・・・
範子の正義はあまりにも剥きだしで、露骨で、こちらが目をそむけたくなる。ところ構わず相手かまわず、あられもなく正義をさらけ出し、肉薄する。融通や配慮という衣をまとわない丸裸の正義の前には周囲はうつむくしかないのだ。









      
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02 : 25 : 37 | ★★★秋吉理香子★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
あなたのいない記憶  / 辻堂 ゆめ
2017 / 03 / 17 ( Fri )
あなたのいない記憶







●内容● (「BOOK」データベースより)

絵画教室をやめて以来、大学で約十年ぶりに再会した優希と淳之介。旧交を温める二人だったが、絵の講師の息子だった「タケシ」という人物について、それぞれ記憶が書き換わっていることに気づく。タケシのことを架空の人物と思っていた優希と、有名スポーツ選手と勘違いしていた淳之介は、タケシの幼馴染・京香に連れられ、心理学の専門家・晴川あかりのもとを訪れる。「虚偽記憶」現象の原因究明を始めた四人が辿りつく真相とはー。


●著者● (「BOOK」データベースより)

辻堂ゆめ(ツジドウユメ)
1992年生まれ。神奈川県藤沢市辻堂出身。東京大学法学部卒。現在IT通信会社勤務。第13回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞し、『いなくなった私へ』(宝島社)にて2015年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2016年10月21日頃
著者/編集: 辻堂ゆめ
出版社: 宝島社
サイズ: 単行本
ページ数: 334p




●感想●


「虚偽記憶」がテーマのお話でした。
真相が明らかになるところで涙、でしたが・・・
泣いておきながらも、なんとなくズルい、とどこかで感じている私。
病気とか死が絡んだ場合、心動かされるのは当たり前の事ですからねー。
よほどうまくお話を運んでくれないと、禁じ手を使われたような気分になってしまいます。
我ながらひねくれ者だー

このお話、カウンセラーが謎解き役でしたが、そこは面白いと思いました。
人を観察することも重要な職業だから、読みが鋭い点も納得ですしね。
カウンセラーのセオリーがひたすら受容、という所もよく描かれていた気がします。

で、偽の記憶ですが・・・
これ、案外普通にそこここで見られることですよね。
自分で自分を騙している人 (嘘をついているうちに、それが真実であると思い込む人など) けっこういますしね。
一方、単に人に騙されている人も、珍しくないと思います。

ところで虚偽記憶や洗脳等は、睡眠不足等の悪コンディションによって定着する危険性が高まるそうです。
普段から眠くてボーっとしている自分は容易に騙せるタイプではないかと思います。
悪意を持った人がそのメカニズムを利用する・・・、なんてことも十分あり得ると思うと、恐ろしいですねー









 

      
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15 : 34 : 35 | ★★★辻堂ゆめ★★★ | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
百年法(上・下) / 山田宗樹
2017 / 03 / 15 ( Wed )
百年法




●内容● (「BOOK」データベースより)

原爆が6発落とされた日本。敗戦の絶望の中、国はアメリカ発の不老技術“HAVI”を導入した。すがりつくように“永遠の若さ”を得た日本国民。しかし、世代交代を促すため、不老処置を受けた者は100年後に死ななければならないという法律“生存制限法”も併せて成立していた。そして、西暦2048年。実際には訪れることはないと思っていた100年目の“死の強制”が、いよいよ間近に迫っていた。経済衰退、少子高齢化、格差社会…国難を迎えるこの国に捧げる、衝撃の問題作。


●著者● (「BOOK」データベースより)

山田宗樹(ヤマダムネキ)
1965年愛知県生まれ。98年「直線の死角」で第18回横溝正史賞を受賞。2003年に発表した『嫌われ松子の一生』は、映像化もされ大ベストセラーとなった。『百年法』で初めてのSF巨編を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2012年07月
著者/編集: 山田宗樹
発行元: 角川書店
発売元: KADOKAWA
サイズ: 単行本
ページ数: 上394p・下413p





●感想●

タイトル・設定…自分好み!
期待して読み始めましたが、何やかんやで忙しく、休み休みの読書になってしまいました。

それでも後半は一気読み!
群像劇ですが、やはり重要キャラの仁科ケンが魅力的でしたね。
彼が出ている章は読むのが単純に面白かったと思います。

生と死を含めた人間のあり方、そこにつながる国、政治のあり方・・・
現実世界でも抱えている問題点がそこにありました。
利己主義による腐敗も、自己犠牲による再生も・・・。
近い将来に現実に問われるのではないかというそれらがリアルでした。
人間という存在は、生き方によって善にも、悪にも転ぶのだなぁ。

私が惹かれる人物像はいつも決まってケンのようなタイプ。
物事を俯瞰して見れる冷静さを持ちながら、魂はあくまで善良なカリスマ。
自分の理想といってもいいと思います。
現実には・・・
よりよく生きたいという思いは持っているものの、それを邪魔する“我”を手懐けられない日々を送っていまーす







●死があるからこそ、生は輝く。死の喪失は、生の喪失にほかならない。


●「科学的に立証された事実です。我々が現実だと思い込んでいるこの世界も、各自が勝手に作り上げている妄想のようなものなんです。少なくとも、記憶上は」


●日々の何気ない出来事や出会った言葉が、いつの間にか、人の進むべき道を方向付けていく。後から振り返っても、どれか一つを選んで原因だと特定することは難しい。生きるとは、そういうものではないか。


●残念なことに、人が危機に備えることの必要性を納得するのは、たいてい、危機に呑み込まれてしまった後なのです。










  


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01 : 08 : 42 | ★★★山田宗樹★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
英国一家、日本を食べる  / マイケル・ブース
2017 / 03 / 09 ( Thu )
英国一家、日本を食べる







●内容● (「BOOK」データベースより)

市場の食堂から隠れた超名店まで、ニッポンの味を無心に求めてー東京、横浜、札幌、京都、大阪、広島、福岡、沖縄を縦横に食べ歩いた100日間。


●目次● (「BOOK」データベースより)

トシがくれた一冊の本ーパリ/新宿・思い出横丁ー東京1/相撲サイズになる料理ー東京2/世界的な有名番組ー東京3/特上級の天ぷらー東京4/ふたつの調理師学校の話/歌舞伎町のクジラー東京5/カニとラーメンー北海道1/海藻のキングー北海道2/町家に泊まるー京都1〔ほか〕


●著者● (「BOOK」データベースより)

ブース,マイケル(Booth,Michael)
英国・サセックス生まれ。トラベルジャーナリスト。フードジャーナリスト。枠にはまらない食への飽くなき好奇心と探求心が身上。2010年「ギルド・オブ・フードライター賞」受賞。パリの有名料理学校ル・コルドン・ブルーにおける1年間の修業とミシュラン三ツ星レストラン、ジョエル・ロブションの“ラテリエ”での経験をつづった“Sacr´e Cordon Bleu”は、BBCとTime Outにおいて週刊ベストセラーに


●基本情報●

発売日: 2013年04月
著者/編集: マイケル・ブース, 寺西のぶ子
出版社: 亜紀書房
サイズ: 単行本
ページ数: 278p





●感想●


お正月休みに読みました。
これがね~、私にとっては読書修行でして・・・
個人のとりとめもない日記を読まされた感たっぷりでした。
読んでみようかと思ったのは自分なので、その言いぐさはひどいですけれどね。
これがトラウマとなって (というのは思いきり責任転嫁ですが) 他の読書をする気も失せたくらいです。
で、実際本から遠ざかってしまった~

・・・しかし、時間が経った今となっては、正直詳細が思い出せません。
不快だったということしか・・・。
このままだと私、文句だけ言っている説得力ゼロな人ですねー、むむー。

そういう状況でも・・・
感じたことを記さないと感想にならないので、(求められてもいないのに) ひとこと言うと・・・
書いた人に好感が持てなかった、ということに尽きるかな。
もともと、どんなに美点があっても横柄な人が嫌いなので・・・。
ひねくれているのかもしれませんが、これを読んでありがたがる気持ちがわからん!と憤慨モードに突入。
第二弾まで出ているのが信じられませんわ。
歴史認識とかが浅い割に、活字にしてドヤ顔で講釈を垂れるのもなんだかな、という感じでした。
間違った浅い知識を広めるなよー。 ←キレ気味

しっかし、時間を経て不快感が薄まるどころか、発酵してるやないかい
だってこんなんで売れちゃってるなんて解せませんよ~ワタクシは!・・・
なんて、スミマセン、あまりにつまらなかったので猛毒を吐いてしまいました~

辛口御免






     
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