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メビウス・ファクトリー  / 三崎 亜記
2016 / 10 / 31 ( Mon )
メビウスファクトリー








●内容● (「BOOK」データベースより)

「この工場で奉仕するために必要なことは、愛情と使命感を持つことだ」ブラック企業を辞め、妻子を連れて地元へUターン就職したアルト。町は巨大工場を中心にシステム化されており、住民は誇りを持って働いている。しかしそこで何が作られているか、実は誰も知らないー。アルトたちも徐々に工場の「秘密」に気づきはじめ…。


●著者● (「BOOK」データベースより)

三崎亜記(ミサキアキ)
1970年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。2005年『となり町戦争』(第17回小説すばる新人賞受賞作)でデビュー。同作は三島由紀夫賞・直木賞候補になり、さらに映画化され、ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2016年08月26日
著者/編集: 三崎 亜記
出版社: 集英社
サイズ: 単行本
ページ数: 304p



●感想●


一言で言うと・・・
共産主義の本音と建て前みたいなお話でした

一工場を中心に全てが完結するようにシステム化された町。
その巡り(メグリ)の中、それとは知らず監視される町民。
肝心なことは何も知らされず、まるで洗脳されているかのような状況です。
作られた公平・幸福を疑わないその姿は、外から見れば異様なのですが・・・
まるでメビウスの輪の上を歩くように果てなく徹底管理されているのです。

描いている世界が面白かったと思います。
すっきりしないラストですが、それも問題提起というか、真実を、そして自分自身の指針を見極めることの困難さを表していたと思います。
お話は思いきりフィクションですが・・・
他人事ではなく、誰もがこういう状況に陥っているかもしれないという空恐ろしさのようなものを感じました。










「私が誰なら、君は従えるんだい? 君の予想する誰でもなかったとしたらどうする?」
覆面の奥の瞳が私を見つめる。誰でもあって、誰でもない瞳だった。
「私は、誰かに従って動く気はありません。私がどう動くかは、私自身が選び取ります」
誰でもない瞳が、確かに嗤った気がした。
「ここに至るまでの道筋を、君は一人で辿り着いたと思っているのかい?町民たちがねじれた空間をそれと知らずに歩かされているように、君もまた、君の意図せぬ形で、この道筋を歩かされているだけかもしれないよ」









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22 : 00 : 46 | ★★★三崎亜記★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
スウィート・ヒアアフター / よしもと ばなな
2016 / 10 / 28 ( Fri )
スウィートヒアアフター







●内容● (「BOOK」データベースより)

大きな自動車事故に遭い、腹に棒が刺さりながらも死の淵から生還した小夜子ー恋人を事故で喪い、体には力が入らず、魂も抜けてしまった。私が代わりに死ねたらよかったのに、という生き残りの重みを抱えながら暮らしている…。惨劇にあっても消えない“命の輝き”と“日常の力”を描き、私たちの不安で苦しい心を静かに満たす、再生の物語。


●著者情報● (「BOOK」データベースより)

よしもとばなな(ヨシモトバナナ)
1964年東京都生まれ。「キッチン」で海燕新人文学賞を受賞し、デビュー。「TUGUMI」で山本周五郎賞、「アムリタ」で紫式部文学賞、「不倫と南米」でドゥマゴ文学賞を受賞。著書は世界各国で訳され、イタリアでスカンノ賞、カプリ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2013年08月
著者/編集: よしもとばなな
出版社: 幻冬舎
サイズ: 文庫
ページ数: 165p





●感想●


文字数は少ないけれども・・・
夢中でストーリーを追うタイプのお話ではなかったので、スピーディーに読むという感じではありませんでした。

死の淵から生還した主人公の小夜は、「死はいつでもそこにある」という感覚に浸ったまま日々を過ごしています。
生と死や、現実や夢や、いろいろな境界線があいまいになった状態の中、彼女の思考はあくまでも純粋。
死にかけたことによってリセットされたら、いきなりシンプル&クリーンになっていた、みたいな。
なんでもないことに優しさや感謝を見い出し、正直に、あるがままに生きる姿は、気負いが無く清々しく・・・
これが悟りの境地か、という感じでした。
死ぬということが感覚で理解できた人に訪れる受容の心なのかもしれません。

「生きてるってそれだけですごすぎて、涙が出ることばっかりなんだよね。」
それに気付けば、限りなく喜びはあふれてくるのでしょうね






●生きているかぎり、朝が来るなんて、なんて夢みたいなシステムなんだろう。人間がどんなにすごいことを考えたって、これにはかなわない。強引に明るくしちゃう以外に、ものごとをみんなリセットしたりチャラにする方法はない。これに乗っていれば命ある限り必ず生き延びられる。太陽ってなんてすごいんだろう。感動してしまう。


●なににつながっているのかわからい、なににもつながってない可能性も大だった。
 それでも、彼の頭の中のハッピーが今この瞬間の私をハッピーにした。
 わたしは、妊娠していなくてしょげていたあの時でさえ、赤ちゃんがいる新婚さんを見ても一度もねたましいとは思わなかった。
 どうしてかって? それは私ではないし、私の赤ちゃんではないからだ。
 そういのをねたましいと思うのは、親からもらったねたみぐせがある人だと思う。
 自分がどんな境遇にいても幸せは赤ん坊はただただ無条件にまわりに力をくれるものだ。親が私をねたみ癖のある人間に洗脳しなかったことを、弱っている期間は特にありがたく思った。
 人の心の中のいい景色は、なぜか他の人に大きな力を与えるのだ。


●だれかの心が自由だということは、他の人をも自由にするんだ、でもそれにはとてつもない無頓着さと強さが必要なのだ、彼を知ってそう思った。


●なんと豊かなことだろう。なんでもある。生きていても死んでいてもなんだっていっしょなんだ、ほんとうはみんながみんな、なんでも持っているんだ。死んでみないと気づけないことなのかもしれない、きっと。



━━余談ですが・・・ねたみぐせを親からもらっちゃった人は不幸ですね~ マンガの意地悪キャラみたいなね━━







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夜また夜の深い夜  / 桐野 夏生
2016 / 10 / 27 ( Thu )
夜また夜の深い夜







●内容● (「BOOK」データベースより)

私は何者?私の居場所は、どこかにあるの?どんな罪を犯したのか。本当の名前は何なのか。整形を繰り返し隠れ暮らす母の秘密を知りたい。魂の疾走を描き切った、苛烈な現代サバイバル小説。


●著者● (「BOOK」データベースより)

桐野夏生(キリノナツオ)
1951年金沢市生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、98年『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞受賞。同年『OUT』英訳版で日本人初のエドガー賞候補となる。さらに05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、10年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、11年同作で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2014年10月
著者/編集: 桐野夏生
出版社: 幻冬舎
サイズ: 単行本
ページ数: 373p



●感想●


一気読みでした
一言で言うと、国籍がない18歳の女の子の物語でした。

主人公の舞子は数奇な運命を辿っていて、なんと一緒に暮らしていた母親の名も、自分のフルネームも知りません。
その謎の多さに興味を惹かれました。
そしてフィクションだとはわかっていても・・・
途中途中出てくる仲間の壮絶なストーリーにショックを受けました。
本当にこんな世界が今もあるのだろう、そう思うと自分が普段ぬるま湯につかっていることを思い知らされた感じでした。

舞子は18歳まで囲われた世界で生きていたのですが、自分の意志に忠実になって、そこから飛び出してからはいろいろなものを手にします。
知識、知恵、仲間、経験、強さ・・・
その様はとても頼もしく、思わず応援しながら読んでしまいました。
いざという時に自分を信じられる人は強いです。
人間、それさえあれば何とかなると思えるほどでした。

ストーリーが過酷であればあるほど、健気に生きる登場人物が愛しくなります。
そして、ろくに頑張りもしないくせに不満を持ったり不機嫌になったりすることの甘えを痛感しました。
全力で生きている人は余計なことに時間を使うヒマなどないのですねー。
できるだけ、力をつくして生きようと(一瞬)身を引き締めた私です






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チャコズガーデン / 明野 照葉
2016 / 10 / 23 ( Sun )
チャコズガーデン







●内容● (「BOOK」データベースより)

この不可思議なマンションにあなたを引き寄せたのは最上階に住まう謎の女…。東京・吉祥寺にある瀟洒な分譲マンション「チャコズガーデン」。幸せに暮らしているようにみえる住人たちだが、内実はそれぞれが孤独で、誰にも言えない秘密を抱えていた。そんなある日、小学生ケイトたちの一家が引っ越してきた。それを機に、マンション内で奇妙な出来事が立て続けに起こった。それはある大事件と、大いなる真実へと繋がっていくー。『汝の名』の著者が切り拓く新境地。感動の書き下ろし長篇サスペンス。


●著者● (「BOOK」データベースより)

明野照葉(アケノテルハ)
東京都生まれ。1998年、「雨女」で第三十七回オール讀物推理小説新人賞を受賞。2000年、『輪廻RINKAI』で第七回松本清張賞を受賞。一躍、注目を集める。ホラーやサスペンスタッチの作品を得意とし、「女の心理と狂気」を描いた独自の作風はファンを魅了してやまない(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2011年03月
著者/編集: 明野照葉
出版社: 中央公論新社
サイズ: 単行本
ページ数: 276p



●感想●


一人暮らしの時はずっと吉祥寺に住んでいたのですが、結婚してからは行っていません。
思い出が押し寄せてくるのが怖いのです。
反面、若く何もかもが楽しかった時期にずっと暮らしていた街を歩きたいという気持ちも少しあったりして。
うーん、しかし今やホームではなくなったんだと実感して、すごく寂しい気持ちになりそう
あらら揺れてる~自分でも複雑な感情だな、と思います

さてさて、その吉祥寺の高級分譲マンションが舞台のお話。
プライバシーが保たれているはずのマンションが、一つの出来事から違う面を見せ始めて・・・

お話は淡々と進みましたが・・・
まあ、他人は皆、幸せそうに見えるものなのかも、と思いました。
誰でも大変なことの一つや二つはあるはずですが、いちいち開示している人はあまり見ませんしね。
だいたいは、努力や苦労を見せないように歯を食いしばって頑張っているということなのかな?

気になったのは「禍福の法則」
大きな幸福を得た人は、そのひきかえに大きな代償を支払わなければならない、という法則です。

たしかに、大スターと呼ばれるような人は私生活は案外不幸だったり、急逝してしまったり・・・
宝くじに高額当選した人はその後不運に見舞われたり、とそれが当てはまる人はいますねー。
本当にそんな法則があるとしたら、平凡な幸せが一番かな、と思ったりします。
毎日ふつうに暮らせるだけで実は幸せなのですよね






●ぼんやり過ごしている人間は、まるでどかんと突然変化が訪れたかのように感じる。でも、そこには伏線あり、仕かけあり・・・・・で、偶然にして起きた大変化など、そうそうないということだ。


●大人━━子供と、いちいち線引きする必要はないのだと、悟るような思いだった。もちろん、子供は子供だ。いまだ成長過程にあるということにおいては、やはり大人とは異なる。それでいて、今、この時点では、子供も一人の人間として完結しているし完成している。そういう意味では大人と同じだ。


●隠しておけば弱みになり、晒してしまえば笑い話にもなる━━家庭の事情や秘密というのは、どうやらそんなものらしい。






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ロスト・ケア / 葉真中 顕
2016 / 10 / 21 ( Fri )
ロストケア







●内容● (「BOOK」データベースより)

戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。その報を知ったとき、正義を信じる検察官・大友の耳の奥に響く痛ましい叫びー悔い改めろ!介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味…。現代を生きる誰しもが逃れられないテーマに、圧倒的リアリティと緻密な構成力で迫る!全選考委員絶賛のもと放たれた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。


●著者● (「BOOK」データベースより)

葉真中顕(ハマナカアキ)
1976年東京生まれ。2009年、児童向け小説『ライバル』で角川学芸児童文学賞優秀賞受賞。’11年より「週刊少年サンデー」連載漫画『犬部!ボクらのしっぽ戦記』にてシナリオ協力。’12年『ロスト・ケア』にて第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、デビュー。続く受賞後第一作『絶叫』も「週刊文春ミステリーベスト10 2014年版」(文藝春秋)、「このミステリーがすごい!2015年版」(宝島社)などにランキング入りし、話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2013年02月17日頃
著者/編集: 葉真中顕
出版社: 光文社
サイズ: 単行本
ページ数: 304p




●感想●


━━人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい━━

  

「第五章 黄金律」を読んでいる最中はその展開に圧倒され涙をこらえることができませんでした。
パラパラと読み返してもたまらず泣けてしまう。

人間の生き方、罪、罰、老人介護の現実・・・
さまざまなものを突き付けられ、重い重い読後感でした。
超高齢化社会へ突き進んでいる今、多くの人々にとって他人事ではないテーマのお話だったと思います。


登場人物の人格設定も見事でした。
真面目で正しいことをよしとする理想主義者の検察官・大友。
そんな大友を偽善者とみなし密かに不快感を持ち続ける旧友・佐久間。
実の母の介護で地獄を見たシングルマザー・羽田。
理想と現実の違いに打ちひしがれ、真面目ゆえに心折れた若いヘルパー。
口は悪いが、実は介護についての理解が深く、的確に仕事をこなすベテランヘルパー。
温和な紳士然としていて人手がない時は現場の仕事もこなす介護事務所のセンター長。
そんな職場の人間・出来事を冷静に見ながら淡々と業務にあたる正社員ヘルパー斯波。
ストーリーの中、それぞれの人生を生きているという感じでリアリティーがありました。
鈍感炸裂の私、ミステリーとしてもまんまと騙されました。
単なる問題提起だけにはとどまらず、読み物としても退屈なしでした。


全体的に見て・・・私が心動かされたのはやはり第五章と終章。
人間が生きて死ぬことの意味を考えさせられました。






●「最近、格差なんて言葉をやたら聞くが、この世で一番えげつない格差は老人の格差だ。特に、要介護状態になった老人の格差は冷酷だ。安全地帯の高級老人ホームで至れり尽くせりの生活をする老人がいる一方で、重すぎる介護の負担で家族を押しつぶす老人がいる」


●介護は対人サービスだ。単に物理的に相手の身体の面倒をみれば良いというわけではない。「まごころ」などと表現される、感情面でのサービスも仕事の中に含まれている。笑いたくなくても笑顔を作り、やりたくないことでも喜んでやってるように振る舞い、共感できなくても頷かなければならない。感情という本来コントロール不能なはずのものを無理やりコントロールしなければならない感情労働としての側面が、介護には多分にある。


●そして気が付いた。たとえ年老いて身体機能が衰え自立できなくなっても、たとえ認知症で自我が引き裂かれても、人間は人間なのだと。ときに喜び、ときに悲しみ、幸福と不幸の間を行き来する人間なのだと。
そして、人間ならば、守られるべき尊厳がある。


●僕はかつての自分が誰かにして欲しかったことをしたんです。


●以前、漢和辞典を引いたとき「絆」という時に「絆し」という読みがある事を知った。これは馬をつなぎ止めるための縄のことで、転じて手枷足枷、人の自由を縛るものという意味がある。

・・・

絆は、呪いだ。

・・・

「迷惑かけていいですよ。私もたぶんあなたに迷惑かけます。きっとこの世に誰にも迷惑をかけないで生きる人なんて一人もいないのよ」

・・・

それでも。
それでも、つなぐ。
たとえ行く先が地獄と分かっていても、人はつながることから逃れられない。
ならば、つなごう。せめて愛する人と。
絆ではなく絆しなのだとしても。




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透き通った風が吹いて / あさの あつこ
2016 / 10 / 19 ( Wed )
透き通った風が吹いて







●内容● (「BOOK」データベースより)

野球部を引退したら、空っぽになってしまった渓哉。故郷美作を出て都会の大学に行けば、楽しい生活が待っているのかもしれない。でも、それは自分が望んでいることなのだろうか。親友の実紀は、きちんと自分の将来を見据えている。未来が見えずにいる渓哉は、ある日偶然、道に迷っていた美しい女性・里香を案内することになる。里香は美作に「逢いたい人がいる」と言うが…。モラトリアムの時期を迎えた高校生の焦燥、そして淡い恋を描く、心が澄み渡る青春小説。


●著者● (「BOOK」データベースより)

あさのあつこ(アサノアツコ)
1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師ののち、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー』シリーズで小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。児童小説からヤングアダルト、一般小説でもミステリー、SF、時代小説などジャンルを超えて活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報● 

発売日: 2015年11月27日頃
著者/編集: あさのあつこ
出版社: 文藝春秋
サイズ: 単行本
ページ数: 152p




●感想● 


青春でした

恋、友情、年の離れた兄への複雑な感情、人生の過渡期における浮遊感・・・

何をするにも自意識過剰な時期の、まっすぐな青さ。

少ない文字数、簡単な言葉で著された物語なのに、軽くない読後感でした。

深い内容をシンプルに表現することはとても難しいことなので、それができる人を見ると文句なしに尊敬します。

単純にすごいと思いました



余談ですが、読書前にAcid Black Cherryの動画を見て(日課のように見ている)、
なんとなくAKIHIDEさんのブログ「LIFE」を読んだせいか・・・

主人公の兄をイメージした時に顔がAKIHIDEさんになってしまっていた~

冷静に考えるともうちょっと違うタイプだとは思うのですが、アタマが勝手に作業してくれちゃってね

そんな具合に、無意識に誰かの容姿を重ねて読書していることが多いです




20161019.jpg







力を抜くことが、どうしてこうも下手なのだろう。
力まず柔らかく思考すること、行動すること。それが要になるのだと、マウンドではそれなりに理解していたはずだ。
力任せに投げ込んでも、ボールの威力は増さない。むしろ、減じる。余分な力を削いでこそ、指から放つ一球に全てを託せる。


うん、脱力した方がいろいろうまくいくの、わかります。
大好きなバレエもそうです。
きっと生き方もそうなのでしょうねー





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ヒトでなし(金剛界の章)  / 京極 夏彦
2016 / 10 / 15 ( Sat )
ヒトでなし









●内容● (「BOOK」データベースより)

娘を亡くし、職も失い、妻にも捨てられた。家も、ない。俺は、ヒトでなしなんだそうだー。そう呟く男のもとに、破綻者たちが吸い寄せられる。金も、暴力も、死も、罪も。求めているものは、赦しなのか?施しなのか?救いなのか?それともー。


●著者● (「BOOK」データベースより)

京極夏彦(キョウゴクナツヒコ)
1963年北海道生まれ。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1996年『魍魎の匣』で第四九回日本推理作家協会賞長篇部門を受賞。1997年『嗤う伊右衛門』で第二五回泉鏡花賞を受賞。2000年第八回桑沢賞を受賞。2003年『覘き小平次』で第十六回山本周五郎賞を受賞。2004年『後巷説百物語』で第百三十回直木三十五賞を受賞。2011年『西巷説百物語』で第二十四回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2015年10月22日頃
著者/編集: 京極夏彦
出版社: 新潮社
サイズ: 単行本
ページ数: 576p



●感想●


正直に言うと、最初は退屈でした。
どん底の状態に置かれた主人公・尾田慎吾の思考を追っていくばかりで、なかなか物語が動かないもので・・・

この小説はこのままこの人の思考を覗き見ていくだけなのか~500ページ以上も
まあ、行間はゆったりだけれども、うーん・・・なんて眠くなったりしながら読み進めました。

しかし・・・
途中から加速度的に興味を惹かれるようになりました。

ヒトでなしとは、そういうことだったか・・・!


まさに涅槃寂静


そこに持っていくまでのあれこれはさすが京極先生

こういう場合、情熱を持って言葉にすればするほど、救いようのない陳腐な表現になるんです私

なのでさっと切り上げることにします~







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ヒトでなし(金剛界の章) [ 京極夏彦 ]
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