断貧サロン / 谷川 直子 (ふりかえり読書録)
2015 / 05 / 16 ( Sat )
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●内容情報● (「BOOK」データベースより)

カレの正体は貧乏神!?BHK(貧乏神被害者の会)が主催する“貧乏を断つ”ためのサロン。そこには働かないイケメンの彼氏をもつ様々な女たちが集まって…文藝賞受賞作『おしかくさま』に続く痛快小説!


●著者情報● (「BOOK」データベースより)

谷川直子(タニガワナオコ)
1960年、神戸市生まれ。2012年『おしかくさま』で第四九回文藝賞を受賞。競馬・ファッションに関するエッセイがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 

●基本情報●

発売日: 2014年10月08日頃
著者/編集: 谷川直子
出版社: 河出書房新社
サイズ: 単行本
ページ数: 163p




●感想●

断貧・・・この時代ならでは、のテーマかも・・・

簡単に言うと“貧乏神”に取りつかれた主人公がその状態を脱するまでの話でした。

貧乏神の設定は所謂ヒモというやつ。

イケメンで一緒にいると気持ちを満たしてくれて、でも富を奪っていく存在。

それだけなら新鮮味がなかったのかもしれませんが、
幼馴染やBHK(貧乏神被害者の会)のメンバーとのからみで時々面白い台詞があったりしました。

「ケリーを持つのはケリーを持つためであって、バッグとして使うためじゃないわ」とか、
「いいこと、高いものには二つある。よくて高いものと、ただ高いだけのもの」とかね。

主人公は浮ついたキャラで、イケメン貧乏神に貢ぐくらいですから、
自分のお金→自分の人生を大切にしていません。

王子様に幸せにしてもらえる幻想を漠然と抱きながら、そうではない現実から逃避しているだけ。

でも途中、汚くて全然おしゃれじゃなく、全てがダサダサだけど役割を持って生活している人を意識した時に気づくのです。

なんか勝てないって。うん、そりゃあ恋愛至上主義で人生の後半まで持っていくのはしんどいでしょう。

人生勝ち負けではありませんが、外面だけ整えて満足できるのは若いうちだけなのでしょうねー。

さて“断貧”・・・。このお話でいう対策は現実を見据える冷静さと堅実さを持つことかな。





✿この感想は2015年2月に下書きしておいたものです✿







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19 : 30 : 03 | ★★★谷川直子★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
自分を好きになる方法 / 本谷 有希子 (ふりかえり読書録)
2015 / 05 / 16 ( Sat )
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一人の女性の一生を、3歳、16歳、28歳、34歳、47歳、63歳のそれぞれ一日を描いた6編を連ねて構成する長編小説。「いつか自分が「心から一緒にいたいと思える相手」に出会えることを夢見つつ、幾つもの後悔を抱えて生きる女の人生を、「6日間」で鮮やかに切りとる。前作『嵐のピクニック』により大江健三郎賞を受賞、いま最も注目される新鋭女性作家の最新作。
1.16歳のリンデとスコアボード
2.28歳のリンデとワンピース
3.34歳のリンデと結婚記念日
4.47歳のリンデと百年の感覚
5.3歳のリンデとシューベルト
6.63歳のリンデとドレッシング


●内容情報● (「BOOK」データベースより)

16歳のランチタイム、28歳のプロポーズ前夜、34歳の結婚記念日、47歳のクリスマス、3歳のお昼寝時間、63歳の何も起こらない一日…ささやかな孤独と願いを抱いて生きる女性の一生を「6日間」で描く、新境地長篇小説!


●著者情報● (「BOOK」データベースより)

本谷有希子(モトヤユキコ)
1979年生まれ。2000年「劇団、本谷有希子」を旗揚げ、主宰として作・演出を手がける。2006年上演の戯曲『遭難、』により第10回鶴屋南北戯曲賞を史上最年少で受賞。2008年上演の戯曲『幸せ最高ありがとうマジで!』により第53回岸田國士戯曲賞受賞。2011年に小説『ぬるい毒』で第33回野間文芸新人賞、2013年『嵐のピクニック』で第7回大江健三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2013年07月
著者/編集: 本谷有希子
出版社: 講談社
サイズ: 単行本
ページ数: 186p




●感想●

鬱々とした気分を味わいました。

主人公がいつかは目覚めて幸せになるのでは、という期待を持っていたのですが・・・

そんなことはなく、いつでも彼女の人生はひとりよがり。

起こったことすべてを他人のせいにして、他への感謝はなし。

63歳の彼女は一層孤独で、相変わらず自分のことが好きではない様子

なぜそれがわかるかというと、「やるべきことを次々挙げていくのも気持ちよかったが、それをこなしていくのはもっと気持ちよかった。もしかして、こうやって人は、自分のことを好きになっていくのかもしれない」という描写があったからで・・・

それって今現在、彼女が自分を好きという感覚が無いということの顕れですよね。

他人には期待せず、自分が自分の人生を創る・・・それこそが幸せになる方法なのでは?と教えてあげたい気分になりましたが、理想通りに行動することは難しい・・・。

一時的な不快感情に負けず、何が大切なのかを意識することの重要性を感じましました。
ジャネーの法則は私も実感していますが、人生は年を重ねるほどに駆け足で過ぎていくのですよね。
そうであるならば余計に、残り時間を少しでも幸せに過ごしたいものだ、と思いました。




✿この記録は2014年11月に下書きだけしておいたものです✿





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イニシエーションラブ / 乾 くるみ (ふりかえり読書録)
2015 / 05 / 15 ( Fri )
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●内容情報● (「BOOK」データベースより)

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説ーと思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。


●著者情報● (「BOOK」データベースより)

乾くるみ(イヌイクルミ)
1963年、静岡県生まれ。静岡大学理学部数学科卒業。98年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2007年04月
著者/編集: 乾くるみ
出版社: 文藝春秋
サイズ: 文庫
ページ数: 271p



●感想● 

おっと、これには騙されました

所々共感できる部分はあったりしましたが、どうでもいいお話なんじゃ、と思いながら読み進めましたから。

B面に移ってから若干憶えた違和感にも、時が経つと人は変わるしね~なんて深く考えることもなく・・・

最後のページでも、「ええ~、これで終わっちゃうのただの恋愛小説だった~時間返してくれ」と思ったりして。

でも、最後の最後、ラスト2行のところで「ん?」

騙されていたことに気付いてからは検証の目線に

種明かしを見るように部分部分読み返しました

作者の意図的な誘導に引っかかったということで・・・
最後の最後にドンデン返し、完全に騙されたという愉快な気持ちは味わえました






★(3月くらいに読んで感想だけ下書きしておいたものですが、
   そのころにはもう映画化が進んでいたということですよね~
     ポスターを見た時に映画ではどんな表現になっているのだろう?と興味がわきましたが
       見るほどの情熱はないなー






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神様の裏の顔 / 藤崎 翔
2015 / 05 / 15 ( Fri )
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●内容情報● (「BOOK」データベースより)

神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙したーと思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり…。聖職者か、それとも稀代の犯罪者かー驚愕のラストを誰かと共有したくなる、読後感強烈ミステリ!!第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。


●著者情報● (「BOOK」データベースより)

藤崎翔(フジサキショウ)
1985年生まれ。茨城県出身。高校卒業後、6年間お笑い芸人として活動。2014年に『神様の裏の顔』(受賞時「神様のもう一つの顔」を改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2014年09月26日頃
著者/編集: 藤崎翔
出版社: KADOKAWA
サイズ: 単行本
ページ数: 357p




●感想●

毎度のごとく、全然前情報を持たずに読んだので・・・
(タイトルさえ忘れて読んでいたので・・・)
なにこの退屈さ!と最初は思ったのですが、徐々に引き込まれての一気読みでした

登場人物にお笑い芸人がいて、そのネタにセンスがあるな~、と思ったら・・・
なんと作者の藤崎翔さんは元お笑い芸人なのですね!
どおりで、思わず声をあげて笑ってしまった部分もありました
言葉遊びが面白くて
お通夜が舞台のお話なので、まさか思わず笑ってしまうシーンがあるとは思っていませんでした。

それと、一件落着の後の展開にひねりありで、一粒で二度おいしい的な構成でしたねー。
後味がいいとは言えないストーリーのはずなのに、それほど悪くない読後感だったのはなんでかな?
作者にしてやられた、という感じで心地よくだまされた感があったからかなー。
読み手に悟らせない、でも後で「あ゛~っなるほど~っ」と思う絶妙な情報操作・・・
おお、エンターテイメントだ~、という感じでした







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18 : 05 : 18 | ★★★藤崎翔★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
いなくなった私へ  /  辻堂 ゆめ
2015 / 05 / 15 ( Fri )
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●内容情報● (「BOOK」データベースより)

人気絶頂のミュージシャン・梨乃は目を覚ますと、誰にも自分と認識されなくなっていた。さらに自身の自殺報道を目にした梨乃は自らの死の真相、そして蘇った理由を探りはじめるが…。2015年第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。


●著者情報● (「BOOK」データベースより)

辻堂ゆめ(ツジドウユメ)
1992年生まれ。神奈川県藤沢市辻堂出身。2015年3月、東京大学法学部卒業見込み(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2015年02月
著者/編集: 辻堂ゆめ
出版社: 宝島社
サイズ: 単行本
ページ数: 393p



●感想●

軽く読めました。
「目を覚ますと、誰にも自分と認識されなくなっていた」という設定が新鮮で、
なんでなんで~?という気持ちで純粋に楽しみました。

主人公の性格設定が好きだったので、おこがましくも主人公に感情移入しながら・・・
淡い恋愛の行方にも少しときめきがなら・・・

なんでなんで~?の答えは少しガッカリなものでしたが、そのフォローもありましたしね。
謎解きもスッキリ、シンプルでした。
時にはこういうお話をさくっと読むのもいいのかな、と思いましたよ~

しかし女性の怖さは女性だからこそ書けるものなのかもしれませんねー。
一方、主人公のような無垢な女性もいるのです。
意地悪に気付かない鈍感力と純粋さは強いのか弱いのか謎ですよね。
気付かなければ「強」、気付いてしまったら「弱」ということですかね







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17 : 25 : 54 | ★★★辻堂ゆめ★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
教団X / 中村 文則
2015 / 05 / 15 ( Fri )
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●内容情報● (「BOOK」データベースより)

謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は、公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者最長にして圧倒的最高傑作。
 

●著者情報●(「BOOK」データベースより) 

中村文則(ナカムラフミノリ)
1977年、愛知県生まれ。福島大学卒業。2002年「銃」で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年「土の中の子供」で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。『掏摸』の英訳版が米紙ウォール・ストリート・ジャーナルで2012年のベスト10小説に、『悪と仮面のルール』の英訳版が同紙の2013年ベストミステリーの10作品に選出される。また2014年、ノワール小説の分野に貢献した作家に贈られるアメリカの文学賞「デイビッド・グーディス賞」を日本人として初めて受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2014年12月15日頃
著者/編集: 中村文則
出版社: 集英社
サイズ: 単行本
ページ数: 567p



●感想●

なんか惜しい気がする
スタートはいい感じだったのだけれど・・・

特に松尾教祖の奇妙な話と称した説法の内容には興味を持ったのですがね~。
ブッダ・仏教・その他の宗教の解説や量子力学からのアプローチによる宇宙論、この世について、生と死について、神とについて・・・
冒頭を読んだ時点では、そういうことへの興味をもっと刺激してくれるかな、という期待を持ってしまいましたが。
後半に進んでいくにつれ、なんだかかわされたかな~、という気がしました。

でもまあ、私の期待がその点だったというだけの話で・・・
作者は書きたいことを書いたのでしょうね。
後半松尾教祖他に語らせた政治や国や民衆に対する意見も、作者自身の言いたいことだったのかな。

戦争が生む利益のからくり、大国が描いたシナリオに踊らされる力のない国、人・・・
うんざりするような“悪”の絡み合いによって成り立っている世界・・・
良心のある人間ならそのような世界は望まないし、平和を望むのは当然のことですが、
だからといって「戦争反対」と言うだけの傍観者はただ理想を声高に叫び、
ポーズをとっているだけの偽善者だという気がします
だからこそ、おもしろいキャラの松尾教祖にありきたりな形でそれを言わせてしまったつまらなさ、みたいな印象が残念でした
なーんて、結局自分の期待する方向よりも、男性視点の性という方向に傾いていった作者への恨み炸裂なのかも~(倒錯した嗜好も極みまで行ってくれないと生々しくて楽しめないっ)
率直に言って女性の性描写がワンパターンだったからか、男性視点という印象が強く残りました
うーん、これ、男性なら多くのエロ描写が楽しめたのかな~? 謎。



影響力のある部分ではないけれど、共感した文章↓

元々本はよく読んだ。ページをめくりさえすれば、言葉は自分を面倒な世界から隔離してくれる。


           うん、その通りですねー。だから本にはまるのですよね!





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16 : 52 : 37 | ★★★中村文則★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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