てのひらの闇 / 藤原 伊織
2015 / 03 / 20 ( Fri )
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●内容情報●(「BOOK」データベースより)

飲料会社宣伝部課長・堀江はある日、会長・石崎から人命救助の場面を偶然写したというビデオテープを渡され、これを広告に使えないかと打診されるが、それがCG合成である事を見抜き、指摘する。その夜、会長は自殺した!!堀江は20年前に石崎から受けたある恩に報いるため、その死の謎を解明すべく動き出すが…。


●著者情報●(「BOOK」データベースより)

藤原伊織(フジワライオリ)
昭和23(1948)年、大阪府生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、大手広告代理店に勤務の傍ら、執筆活動を始める。昭和60年に「ダックスフントのワープ」で、第9回すばる文学賞を受賞。平成7年には「テロリストのパラソル」で第41回江戸川乱歩賞を受賞。翌年には同作品で第114回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2002年11月
著者/編集: 藤原伊織
出版社: 文藝春秋
サイズ: 文庫
ページ数: 459p



●感想●

ページ数は多かったのですが、読みやすかったので一気読みしました。

緻密な設定に、魅力的なキャラ、現実味を感じさせるストーリー等が好きな感じでした。

まるでポエムのような具体性のない内容よりも、こういうお話の方が断然好み。

きれい事ばかりではなく、人生の悲哀を感じさせる展開でしたが、
最後の最後に一筋の希望を見せてくれたところも良かったと思います。



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01 : 01 : 43 | ★★★藤原伊織★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
虫娘 / 井上 荒野
2015 / 03 / 15 ( Sun )
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●内容情●】(「BOOK」データベースより)

四月の雪の日。あの日、あたしは生き返らなかった。その夜、シェアハウスで開かれたパーティで、いったい何があったのか?悪意と嫉妬、自由と不自由ー小さな染みがじわじわ広がり、住人たちは少しずつ侵されていく。ミステリー&恋愛小説。


●著者情報●(「BOOK」データベースより)

井上荒野(イノウエアレノ)
1961年東京生まれ。89年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞して作家デビュー。2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第139回直木賞、11年『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2014年08月27日頃
出版社: 小学館
サイズ: 単行本
ページ数: 248p



●感想●

けったいなタイトルだな~、どんな内容なんだろ?と思い借りてみた本です。
虫は嫌いなので、グロいお話だったら途中でやめよう、と。
“虫”は直接的に出てきたわけではなく、例えだったので一安心でした。

お話は・・・
文字数が少なかったのに読むのに苦労しました。
登場人物が皆魅力に乏しくて、ミステリー要素も中途半端で・・・。
鈍感な私が先を読んでしまいましたし
ただ、教訓はありました。
━━後悔先に立たず━━
━━生きているうちが花━━

所詮、人の気持ちは理解したつもりでも“自分なりに”理解しただけ。
ラストはなんだか切ない気持ちになりました。
いつ死んでもいいように生きるのが理想ですが、それができている人は僅かでしょうね。





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13 : 35 : 30 | ★★★井上荒野★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
水の柩 / 道尾 秀介
2015 / 03 / 09 ( Mon )
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●内容情報●(「BOOK」データベースより)

老舗旅館の長男、中学校二年生の逸夫は、自分が“普通”で退屈なことを嘆いていた。同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より“普通”を欲していた。文化祭をきっかけに、二人は言葉を交わすようになる。「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」敦子の頼みが、逸夫の世界を急に色付け始める。だが、少女には秘めた決意があった。逸夫の家族が抱える、湖に沈んだ秘密とは。大切な人たちの中で、少年には何ができるのか。


●著者情報●(「BOOK」データベースより)

道尾秀介(ミチオシュウスケ)
1975年生まれ。2004年に『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー。’07年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞、’09年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞(長編部門)、’10年『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞、『光媒の花』で第23回山本周五郎賞、’11年『月と蟹』で第144回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

●基本情報●

発売日: 2011年10月
出版社: 講談社
サイズ: 単行本
ページ数: 286p



●感想●

真夜中の一気読み。
読んでいてあまりにつらいので・・・
この気持ちを抱えたままでは眠れない、と思い最後まで突っ走りました。

これはそもそも自分で読もうと思った本ではありません。
娘に「図書館で面白そうな本を借りてきて」と頼んだ結果渡されたもの。
たまにギャンブル気分でそういう遊びをします。

しかし、このお話は読むのがしんどかったです。
人の辛い気持ちを描写した文章はきついものですね。
主人公・逸夫の同級生・敦子と祖母のいく、二人の気持ちを思うとどんよりとして・・・
途中からはおんおん泣きながら読みました。
こんなに涙が出るのか!というくらい(自分の辛い出来事ではそこまでにならないのに・・・)

途中まで、逸夫の幸せ者ならではの鈍感さがまたストレスを増してくれました
まあ、子ども時代はそうあるのが理想で、ある時まで彼は子供だったということです。
言い古されていることですが、自分が苦しみを知ることにより、人の苦しみもより理解できるようになるのですね。
最終的に・・・
生きていくことの苦しみを知り、その苦しみを超えてなお生き続けるための術「希望」に気づき、
守られた「普通」の世界から脱皮し、一気に成長した逸夫。

心を揺さぶられた感が強い時ほど思うことですが・・・
こんなお話を真実味たっぷりに創造できるなんて、作家は一体どういう精神構造なんだろう、なんて思ってしまいます。



●「まず思い込むことが大事なんだよ、何をするにしても。世の中のほとんどのことには、どうせ正解なんてないんだから。面白いとか正しいとか、何でも思い込んだもん勝ちだよ」

●欲しい時は、欲しいっていうんだよ。自分がいくら欲しがっててもね、誰にもそれを教えなかったら、絶対もらえないんだよ。

●ぜんぶ忘れちゃって、新しい気分でやり直しちゃえばいいじゃないの━━とにかくぜんぶ忘れて、今日が一日目って気持ちでやり直すの。

●何かが解決するのと、何かをすっかり忘れてしまうのと、どう違うのだろう。


しかしいじめは許せない。“許さない心”が次の戦いを生むのだとわかっていても…正義感という戦う心を持ってしまう 悟りたいという気持ちはあるのですが、難しいものです。



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10 : 34 : 56 | ★★★道尾秀介★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
葉桜 / 橋本 紡
2015 / 03 / 08 ( Sun )
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●内容情報●(「BOOK」データベースより)

高校生の佳奈は、書道教室の継野先生へ思いを寄せてきた。けれど、先生には由季子さんという奥さんがいて…。美人で天才、自由奔放な妹の紗英が背負っている、命の不安。他の教室からやってきた津田君の、真摯に書道に打ち込む姿。周囲の思いに背中を押されるように、佳奈のなかで何かが大きく変わろうとしていたー。春から夏へ、少女から大人へ。まぶしく切ない青春恋愛小説。


●著者情報●】(「BOOK」データベースより)

橋本紡(ハシモトツムグ)
三重県伊勢市生まれ。1997年『猫目狩り』で第4回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞し、作家デビュー。『半分の月がのぼる空』など、数々の人気作品を生み出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




●感想●

私が小学生の頃は、まわりのほとんどの子が書道と算盤を習っていました。
そして全員ではないけれど、学習塾も。
そのうちのどれも習っていなかった私ですが、授業でしか触れなかった書道で賞をもらったことが何度かあったのを思い出しました。
ものすごく中途半端な自慢が入ってしまいましたが、まあ、書道教室がどんなものかわからないということです。

このお話は書道教室のシーンが多くを占めています。
上に書いた通り書道に無知なもので、あらら~どうしよう、と思いましたが、なんのなんの。
引き込まれて一気読みパターンでした。

全体を通して登場人物がみんな善良で真面目なところが好きだし、作者の言葉の選び方も好きだな、と思いました。
特に津田君・継野先生とのやり取り。
忘れていた純粋な感覚(!)を思い出させてくれました。
終盤、古今和歌集を通して魂の会話をする先生と主人公のシーン、すごくよかったです。
静かな迫力、緊迫感がありました。
あり得ないような展開でも、こういう感じは好きですね~
このお話のベースのひとつには恋愛がありますが、甘々な恋愛モノが好きではないひねくれ者の私なので・・・
ほどよい匙加減が心地よく、押しつけ感が無いところに惹かれました。
素直に好きだな、と思えたので他の小説も読んでみたいと思います。



●入り組んだ住宅地を走っていると、おもしろかった。さっきまで右に見えていた星が、今度は左に見える。星の位置はちっとも変わらないのに。私の場所が変わってしまうのだ。こういうことを先生に行ってみたら、どうだろう。決して、いい加減にはしないはずだ。頬杖を突き、首を傾げるのではないか。ちゃんと想像できた。そして変な理屈なんか言ったりするのだ。あるいは思い出話とか。先生には、そういう所がある。確かなものに近づく時、避けるように視線をそらす。

●「やけに一生懸命な顔をしているぞ」

●「お土産に羊羹を置いてきた。我ながら気張ったな」
 「高いんですか」
 「ものすごく。財布が空っぽ。だけど最高のものをひとに届けるっていいね」

●「いつか、私たちも、知ることになるのかな。得ることや、失うことを。きっと傷ついたりするよね、いいことばかりじゃないもの。だけど、そうなったって、知らないよりいいと思う。どんなに苦しくても。ひどい目にあっても。わたしは知りたい。溺れることを怖がって、ずっと陸にいるような人間にはなりたくないよ」




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衣更月家の一族 / 深木 章子
2015 / 03 / 08 ( Sun )
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●内容情報●(「BOOK」データベースより)

「すぐ来て下さい!姉が…、私の夫に殺されたんです」凶器の花瓶には通報者の夫の指紋が付着、その夫は逃走中…。これを捕まえれば万事解決、当初は単純な事件と思われたのだが、数日後に男が出頭、そこから思わぬ展開を見せ始める…。


●基本情報●

発売日: 2012年03月
著者/編集: 深木章子
出版社: 原書房
サイズ: 単行本
ページ数: 346p


●著者情報●(「BOOK」データベースより)

深木章子(ミキアキコ)
1947年東京生まれ。東京大学法学部卒。元弁護士。60歳を機に執筆活動を開始。2010年に『鬼畜の家』で第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞、2011年、同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



●感想●

タイトルから考えれば・・・

なるほどシンプルといえばそうなのでしょうが・・・

お話の収束に予想がつきませんでした。

一見無関係なストーリーが絡み合い、鈍感な私から見ると意外性のあるストーリーでした。

人が死ぬことが常なのはナンですが、だからミステリーは面白い!

つまらない作文を読ませられるリスクが小さい気がします。

退屈なマイワールド本を読んでしまってウヘーッとなった後は・・・

無意識にミステリーを選ぶようにしているかもしれません

爽快感は無かったけれど、具体性も何もない脳内お花畑を見せられるよりマシだったと思います~

…って、最近読んだある本を思い浮かべているのですがね~

あらあら、自分では書けない一読者が偉そうに、スミマセン

好みではなかっただけのことなのに恨みがましかったですね~

毒舌御免~



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