喰屍の女 / 根本 起男
2014 / 06 / 20 ( Fri )
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●内容● (「BOOK」データベースより)

「もともとは、伴侶を亡くした女性を追う番組のはずだったー」ディレクターの紺野美咲は、取材のために婚約者が滑落死した江田真理の行方を探すうち、彼女が他人から奪った名前で転居を繰り返していると知る。そして、その配偶者はすべて事故死していた…。保険金殺人を疑う美咲がつかんだ手がかりは、“クサマ”と呼ばれる呪われた家系にあった。“クサマ”-それは人間最大の禁忌。忌まわしき血と歪んだ愛情が交錯したとき、恐ろしい悪夢が現れる。




●感想●

あれ?
途中からホラー風ギャグみたいになっちゃった気がする
なんだか惜しいなぁ・・・

私としては、食屍の一族の血とか因縁話とか、そちらの方に焦点を当ててもらいたかったなー、という気持ちです。
でもその辺はあっさりで、後半は虫原宏美が単なるモンスターみたいな扱いに・・・。

主人公の紺野美咲が現実逃避の手段として別人格を作り上げていたというオチもなんだか
それやっちゃったら何でもありなんじゃ?
おかげで不完全燃焼です
真におどろおどろしいお話が読みたくなってしまいました




「親も子もそれぞれが分身なんだろうが、やっぱり自分は自分だべ。分身が傷ついたからって、自分まで見失ってはだめだろうよ。だからもし愛しいなら、離れていないと。それが一番の愛情なのかもしれない。だってそれができたなら、親も子も強くなれるべ。だったら腹をくくって、ほっとくしかないだろう。完璧なんてこの世の中に存在しないんだ。あれこれ考えるのも手を出すのも、そこそこでやめとくんだ。それが生きるってことだろ」

これはごもっともな台詞でしたっ





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00 : 35 : 37 | ★★★根本起男★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
はぶらし / 近藤史恵
2014 / 06 / 07 ( Sat )
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●内容●


脚本家の鈴音は高校時代の友達・水絵と突然再会した。子連れの水絵は離婚して、リストラに遭ったことを打ち明け、1週間だけ泊めて欲しいと泣きつく。鈴音は戸惑いながらも受け入れた。だが、一緒に暮らし始めると、生活習慣の違いもあり、鈴音と水絵の関係が段々とギクシャクしてくる。マンションの鍵が壊されたり、鈴音が原因不明の体調不良を起こしたり、不審な出来事も次々と起こる。水絵の就職先はなかなか決まらない。約束の1週間を迎えようとしたとき、水絵の子供が高熱を出した。水絵は鈴音に居候を続けさせて欲しいと訴えるのだが……。



●感想●

勘弁してくれ~
…と弱音を吐きたくなるほどのストレスフルなお話でした

主人公は一般的日本人の感覚を持つ人物。
なにがって、自分が他人からどう見えるか?を常に意識し、他者中心的思考を持っているところ。
争いになるくらいなら表面を取り繕い、自己主張を抑えてしまう・・・。

これでは図々しい相手の思うつぼ。
でも相手に対して強く出きれず、それどころか罪悪感まで持つ始末。
そんな主人公に自然に共感して読むから疲れる疲れる
でも、近藤史恵さんの本だから、最悪な終わり方にはならないだろう、
と光が見えるのを期待し続けての一気読みでした。

結果、それは最終章に訪れました
十年後、主人公のもとに成長した水絵の子どもが訪ねてくるシーン。
そこで知る真実・・・。
それを知ってやっと、主人公はできる限りのことをし、それは無駄ではなかったのだとほっとする自分がいました。

これからやってくると言われている格差社会や、女性就労と育児に関する問題点についても考えさせられました。




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10 : 57 : 51 | ★★★近藤史恵★★★ | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
君を憶えてる / 牧村 一人
2014 / 06 / 06 ( Fri )
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●内容●(「BOOK」データベースより)

5年前、湖で見た「光」が、すべての始まりだった。高校2年生の夏休みー憶えのない「記憶」が僕の頭に流れこんできた。いったい、君は誰なんだ?



●感想●

序章で微かに感じた違和感。
そしてところどころ挿入される記憶の描写に感じる違和感・・・。

鈍感な私は、全く先が読めず・・・それが何か知りたくて興味津々で読み進みました。

だんだんと真実が明らかになるにつれ、見えてくる重いテーマ。
単なるSFもの、ホラーものとして片づけたくない人生というものに対する問い。
その気になれば、哲学的な思考に一っ跳びさせてくれる内容だったと思います。

そしてなんといっても主人公の叔母千鶴さんのキャラがよかったです。
男前(?)のドSキャラの中にある聡明さと慈愛。
私が思うにはかなり理想的な、かっこいい人物設定でした。
主人公との会話のやり取りも何とも言えずよかったです。
そういう点を含めて、トータルで好きなタイプのお話でした




●あなたたちだって、毎日お肉食べるでしょう。お魚食べるでしょう。それと一緒よ、人間は誰だって、他の命食らって生きてるの。そうしなければ生きていくことができない。あなたたちはそれを忘れてるのよ。


●私にはね……無限だとか永遠だとかいうものは、ろくでもないものとしか思えないんだよ。





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16 : 01 : 40 | ★★★牧村一人★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
カナリヤは眠れない / 近藤 史恵
2014 / 06 / 06 ( Fri )
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●内容情報●(「BOOK」データベースより)


変わり者の整体師合田力は、“身体の声を聞く”能力に長けている。助手を務める屈託のない美人姉妹も、一皮剥くと何がしかの依存症に罹っていた。新婚七カ月目の墨田茜を初めて看たとき、力は底知れぬ暗い影を感じた。彼を驚愕させたその影とは?やがて不安が現実に茜を襲うとき、力は決死の救出作戦に出た!蔓延する現代病理をミステリアスに描く傑作、誕生。





●感想●

なによりも文章が簡潔で読みやすくてラクチンでした。
これって大切なことですよねー。
ストーリーは単純なのに、文章がまどろっこしいのは嫌なので・・・。
当然ですが、逆の方が魅力的だと感じますね。

買い物依存症の人物・墨田茜の設定は、角田光代さんの「紙の月」を思い出させました。
満たされない思いを棚上げして一瞬の快感でごまかすも、
不毛な行為に後悔してまた満たされない思いを抱える悪循環・・・
その心理描写にはこちらも苦しいものを感じました。

でも、なんだかんだで整体師の合田先生その他の登場人物の存在が救いとなっているので助かります。
そんなまわりの人々もそれぞれ心に闇を抱えているわけですが・・・
人間、一皮むけば何かしらありますよね。
それに飲まれないように前を向いている人物達がとてもいいです。
愛すべき個性的なキャラクター達ですね。

後半は物語が一気に動いて、 いろいろなことが明らかになるのですが・・・
きれいに問題解決、清々しい読後感でした。

全体を通して合田先生を中心とした登場人物たちの掛け合いにセンスを感じました



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15 : 05 : 48 | ★★★近藤史恵★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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