骸骨ビルの庭(上)(下) / 宮本 輝
2010 / 01 / 27 ( Wed )

最近、不本意な事態なのですが、読書に集中していないので・・・。

またまた読むのに時間がかかってしまいました

そういう状況だったので、たくさんいる登場人物が把握しにくかったですね。

一気読みの場合はそんなことにはならないのにね~。

この本、タイトルがケッタイですよね。

どんなお話なんだろ?と思いながら読み始めたのですが・・・。

アマゾンのあらすじを借りると、

住人たちを立ち退かせるため、八木沢省三郎は管理人として骸骨ビルに着任する。そこは、戦後、二人の青年が子供たちを育てた場所だった。食料にも事欠き、庭で野菜を作りながら、彼らは命を賭して子供たちと生きた。成人してもなおビルに住み続けるかつての子供たちと、老いた育ての親、それぞれの人生の軌跡と断ち切れぬ絆が八木沢の心を動かす。すべての日本人が忘れられない記憶。現代人が失った純粋な生き方が、今、鮮やかに甦る。

・・・という内容でした。

お涙頂戴なのかな?という予想ははずれましたね。

ストーリーは淡々と進み、淡々と終わったという印象です。

しかし所々、考えさせられる要素があり、生き方について何か問われているような気分になりました。

戦場で死を間近に覚悟した時に、万一生きて祖国に帰れたら、
自分のためでなく、他者のために生きようと思った登場人物・・・。

それに象徴されるように、このお話のキーは“人を幸福にする力”だったような気がします。

慈愛の精神があれば、人は自分も他者も幸福にできるし、その人生に価値があると思えるのでしょう。



印象に残った文章


人間が抱く嫉妬の中で最も暗くて陰湿なのは、対象となる人間の正しさや立派さに対してなの

私が畑仕事で知ったことは、どんなものでも手間暇をかけていないものはたちまちメッキが剥げるってこと

自分のことを考えての苦労やから、苦労と感じるんやないのか?

心を動かすのは心なのだな





骸骨ビルの庭(上)骸骨ビルの庭(上)
(2009/06/23)
宮本 輝

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向日葵の咲かない夏 / 道尾 秀介
2010 / 01 / 12 ( Tue )

新年早々、重く悲しいお話を読んでしまいました

主要な登場人物がみな歪んだ心の持ち主だということが早い段階でわかるのですが・・・。

そのわりにストーリーが淡々と進んでいきますね。

死んで蜘蛛に生まれ変わった同級生と普通に接している主人公・・・。

ありえなーい! だけどもありえる~! な世界の先がどうまとまるのか知りたくて後半は一気でした。

二転三転、その先に落ち着いたのは予想通り悲しいお話で・・・。

主人公とその家族のことを思うとどんより暗くなってしまいました




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誘魔 (R/EVOLUTION 8th Mission) / 五條 瑛
2010 / 01 / 12 ( Tue )

今年の年越し本です。

五條瑛さんの誘魔 (R/EVOLUTION 8th Mission) 

1月3日に読み終わったので、感想を記すまで時間があいてしまいました。

何でもすぐに書き留めておかないと感動を忘れてしまいますね~

さてさて、今回のお話の感想ですが・・・。

今までバラバラだった登場人物が同じ土俵に上がってきたな、と感じました。

そのことによって、それぞれのつながりがよりはっきり見えてきましたね。

そこで思ったのは、だれでも人生の主役は自分なんだ、ということ。

当然のことなのですが、群像劇を見ると痛感しますね~。

痛みも、孤独も、人と共有することは難しい・・・。

全て自分で引き受けるものなのだな、と。

そしてテーマが集約されているな、と感じたのはエピローグ部分。

『誰が本当の鬼で、誰が鬼じゃないのか……。
 何が正義で、何が間違っているのか……もう、わからなくなってしまったの。』

鬼のような男がこの世に生きた証として残したものは、
枯葉剤の犠牲者を救う病院だった、という結末には私自身も複雑な気持ちにさせられました。

人間の愚かさと尊さを同時に見せられ、自分の中にもそれがあると知っているからなお、
心が揺れたという感じでしょうか。

そういうわけで、またまた五條作品に考えさせられた私でした



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(2009/11/25)
五條 瑛

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