ヒトでなし(金剛界の章)  / 京極 夏彦
2016 / 10 / 15 ( Sat )
ヒトでなし









●内容● (「BOOK」データベースより)

娘を亡くし、職も失い、妻にも捨てられた。家も、ない。俺は、ヒトでなしなんだそうだー。そう呟く男のもとに、破綻者たちが吸い寄せられる。金も、暴力も、死も、罪も。求めているものは、赦しなのか?施しなのか?救いなのか?それともー。


●著者● (「BOOK」データベースより)

京極夏彦(キョウゴクナツヒコ)
1963年北海道生まれ。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1996年『魍魎の匣』で第四九回日本推理作家協会賞長篇部門を受賞。1997年『嗤う伊右衛門』で第二五回泉鏡花賞を受賞。2000年第八回桑沢賞を受賞。2003年『覘き小平次』で第十六回山本周五郎賞を受賞。2004年『後巷説百物語』で第百三十回直木三十五賞を受賞。2011年『西巷説百物語』で第二十四回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2015年10月22日頃
著者/編集: 京極夏彦
出版社: 新潮社
サイズ: 単行本
ページ数: 576p



●感想●


正直に言うと、最初は退屈でした。
どん底の状態に置かれた主人公・尾田慎吾の思考を追っていくばかりで、なかなか物語が動かないもので・・・

この小説はこのままこの人の思考を覗き見ていくだけなのか~500ページ以上も
まあ、行間はゆったりだけれども、うーん・・・なんて眠くなったりしながら読み進めました。

しかし・・・
途中から加速度的に興味を惹かれるようになりました。

ヒトでなしとは、そういうことだったか・・・!


まさに涅槃寂静


そこに持っていくまでのあれこれはさすが京極先生

こういう場合、情熱を持って言葉にすればするほど、救いようのない陳腐な表現になるんです私

なのでさっと切り上げることにします~







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冥談 / 京極 夏彦
2012 / 02 / 23 ( Thu )

好きな作家の本でも・・・

やっぱり短編は物足りなく思うことが多いです。

勝手なのですが、やっつけ感が漂っているように思ってしまうのですね~

そんなわけで、ちょっと欲求不満気味。

この物語たちの底辺にあるものを長編で読みたいな~


━本当のことなんて、みんな過ぎてしまえば消えてなくなりますよ。
 今は、次次に、みるみる死んでいくんですよ。━

━過去も未来も現在も、あまり関係ないですよ。
混じり合っていますから。━


そう考えると、不思議なことはなくなりますね。
やっぱりそれを長編で読みたい


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死ねばいいのに / 京極 夏彦
2011 / 01 / 17 ( Mon )
死ねば




まず、おお、と思うのは目次。

一人目。
二人目。
 ・
 ・ 
 ・
六人目。

・・・と、――死ねばいいのに。な人が6人出てくるお話です。


それぞれ、厄介ごとや、不条理に囲まれ不満を抱えている人たちで

読んでいる最中は、まるで愚痴を聞いているようにもやもやした気持ちを味わうことになるのですが・・・


キーパーソンの渡来との会話で気づかされるのです。

皆、現状を嘆くだけで、それを打ち破ろうとしていないことに。


彼らは「死ねばいいのに」と言われて初めて生きることに執着していることを知ります。

そして死ぬ気だったら何でもできるということも気づくのです。


いや、それはもともとわかっていたことだったのでしょう。


たいていの人は、自分で始末をつけずに、悪いことは人のせいにして自分を誤魔化しているものです。

今度愚痴をこぼしている人がいたら言ってみようかな~、「死ねばいいのに」と。

たちまち悪評が立ちそうですけれどね






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数えずの井戸 / 京極 夏彦
2010 / 08 / 11 ( Wed )
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●内容● (「BOOK」データベースより)

数えるから、足りなくなる。それは、はかなくも美しい、もうしとつの「皿屋敷」。人口に膾炙し怪談となった江戸の「事件」を独自の解釈で語り直す人気シリーズ第三作。


●著者情報● (「BOOK」データベースより)

京極夏彦(キョウゴクナツヒコ)
1963年生まれ。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で第四九回日本推理作家協会賞(長編部門)、97年『嗤う伊右衛門』で第二五回泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で第一六回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第一三〇回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2010年01月
著者/編集: 京極夏彦
出版社: 中央公論新社
サイズ: 単行本
ページ数: 771p







●感想●


「一枚。二枚。三枚・・・うらめしや~」でおなじみ。

もともと知っていたはずの怪談が・・・

“おはなし”になって目の前に現れたという感じです。

しかしこれは怪談ではありませんでした。

悲しい人間たちのお話でしたね。

登場人物の目線で語られる心の内。

文字は密でないといっても分厚い本ですが、イッキ読みでしたね~。

欠けている人間、みちている人間、そして一見そうとは見えなのに表裏のような人間・・・

その思考を追うのがやめられなくて、全く退屈しませんでした。

不器用で、生まれ持った悲しみを捨てられなくて、だからこそ破滅に向かう登場人物たちには
なぜか共感してしまう私なので・・・

終盤は泣きながら読みました

しかし、一般の解釈とは全く違う“おはなし”はまさに京極ワールドですね

もう、私は中毒患者ですよ





数えずの井戸数えずの井戸
(2010/01/25)
京極 夏彦

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嫌な小説 / 京極 夏彦
2009 / 07 / 08 ( Wed )

嫌だ、で始まる短編集。
もちろん(?)、嫌が入った言葉で終わります。
そして各タイトルも「嫌な・・・・」
ご丁寧に、装幀もきちんと嫌な感じです。
潰れた蚊が挟まってるようなページもありますし・・・。
オチもまた・・・。

まさに“嫌な”小説ですね困り顔

しかし、この本の中に嫌という字が何度出てきたのか・・・。
数えたらビックリでしょうね。
嫌ですけど

一番嫌なのは、嫌なことが繰り返されることですね。
理屈が通じないのもつらいなー。
こちらが嫌なことを承知の上で嫌なことする人間も嫌だし。
場の空気を読み違えるような嫌な人間と距離を置けない状況も嫌。

あ、これ、やっかいなママ友の要素とダブる
上司だったり、同僚だったり、恋人だったり・・・
どんな関係でも嫌なヤツの要素ってそんなものなのか

しかし、不思議なことに・・・。
最悪とまでには感じなかった読後感。
ありったけの“嫌”をこれでもか、とぶちまけた作者の遊び心に清々しさすら感じられたからかな。
あ、でも再読はしたくないですね~

厭な小説厭な小説
(2009/05/14)
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嗤う伊右衛門 / 京極 夏彦
2009 / 05 / 09 ( Sat )
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●内容●(「BOOK」データベースより)

幽晦との境界が、破れている。内部の薄明が昏黒に洩れている。ならばそこから夜が染みて来る…。生まれてこのかた笑ったこともない生真面目な浪人、伊右衛門。疱瘡を病み顔崩れても凛として正しさを失わない女、岩ー「四谷怪談」は今、極限の愛の物語へと昇華する!第二十五回泉鏡花文学賞受賞作。


●著者● (「BOOK」データベースより)

京極夏彦(キョウゴクナツヒコ)
1963年、北海道小樽市生まれ。94年『姑獲鳥の夏』で作家デビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2004年06月25日
著者/編集: 京極夏彦
出版社: 中央公論新社
サイズ: 文庫
ページ数: 381p



●感想●

「四谷怪談」と同じ登場人物・シチュエーション・・・。
しかしこちらは怪談ではなく、人間ドラマでした。
なるほど、このようなお話が人から人へ語り継がれたらあの「四谷怪談」になるかな、といった感じ。

笑ってしまうくらいの極悪人・伊東喜兵衛は誰が見ても悪人ですが・・・。
私が恐ろしかったのはお岩の父・民谷又左衛門です。
別の角度から見るとこれ、自立できないマザコン男が娘を囲って不幸にした話に思えてしまうのですよ。
そういうポイントで見ると、多くの登場人物の親子・家族関係が歪んでいるのに気付きます。
自立できていない親は子の自立も阻んでしまうのですよねー、こわっ

悪徳の限りをつくす伊東は真綿で首を絞めるような遣り口がえげつないですが・・・。
それに耐える伊右衛門はまともかというと疑問で、ドMにも見えますね困り顔
最後の(特に梅への)容赦ないキレぶりで、人格者というわけでもないことがわかりますし・・・。
うーん、くどいようですが、これは精神に歪んだものを抱えた人達の物語ですわ


今回印象に残った文章

「想いってのはねお岩様、どんな想いでもそのまンま相手に通じることなんかんかねエんです。
想われる方が勝手に作り出すもので御座居ましょうよ。
ですからな、いずれ――喜ぶも怒るも――お前様次第で」





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邪魅の雫 / 京極 夏彦
2009 / 01 / 07 ( Wed )
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●内容● (「BOOK」データベースより)

江戸川、大磯で発見された毒殺死体。二つの事件に繋がりはないのか。小松川署に勤務する青木は、独自の調査を始めた。一方、元刑事の益田は、榎木津礼二郎と毒殺事件の被害者との関係を、榎木津の従兄弟・今出川から知らされる。警察の捜査が難航する中、ついにあの男が立ちあがる。百鬼夜行シリーズ第九弾。


●基本情報●

発売日: 2006年09月
著者/編集: 京極夏彦
出版社: 講談社
サイズ: 新書
ページ数: 817p




●感想●


2009年初読書はコレ

京極夏彦さんの 「邪魅の雫」 です。

今回もフィクションの中にリアルを感じた私。
最後に罰を受けた人物は私の嫌いな策略家で、感情移入はしていなかったはずなのに・・・。
ラストのページを読んだ瞬間、切ない涙が抑えられませんでした

ストーリー自体はそんなに驚きのあるものではなかったけれども・・・。
今まで同様、京極堂の語り部分に興奮しましたね。
視点が違うバラバラの物語が・・・。
ひとつの真理と照らし合わされた時の腑に落ちる感じが好きですねー。

人は――邪悪で善良な存在なのか・・・
どちらにしても、ありのままの自分を受け入れられない人は苦しむのですよね。
その間を行ったり来たりしながら悩むのですよね。

「勝ち負けじゃないぞ」
「良し悪しでもない」
私には榎木津の言葉がそれに対する解答のように感じられました。


読み終わってみて、振り返ったときに・・・。
なぜか引っかかったのは関口の言葉でした。
「愛憎は共に執着の皮相に過ぎないのじゃないかな。
・・・・・・・・・・・愛情も――時に凶器となるのさ・・・・・・・・・・・・・・・
死にたいと殺したいはきっと同義だし、それは愛情と同質のものだ 」





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