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ハチミツ / 橋本 紡
2016 / 01 / 09 ( Sat )
ハチミツ







●内容● (「BOOK」データベースより)

しっかり者の澪、おっとりした環、天然な杏は歳の離れた三姉妹。いつも美味しいものを食べながら仲良く暮らしている…はずでした。なのに次女、環の妊娠をきっかけに、それぞれの人生に転機が訪れてー。恋、仕事、からだのこと…女子は生きてるだけで悩みがいっぱい!曲がり角だらけの人生を暖かく包み込むガールズ長編小説。


●著者● (「BOOK」データベースより)

橋本紡(ハシモトツムグ)
三重県生まれ。1997(平成9)年、第四回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞、デビュー。「リバーズ・エンド」「半分の月がのぼる空」などの人気シリーズを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)  


●基本情報●

発売日: 2012年06月
著者/編集: 橋本紡
出版社: 新潮社
サイズ: 単行本
ページ数: 269p




●感想●


母親が違う三姉妹の物語。

女子の幸せの在り方が描かれていました。

へこむ出来事があっても、見守ってくれて話を聞いてくれて励ましてくれる人がいたら・・・

女子は不幸にはならないのですねー。

私はその辺の感覚が欠けているので違うのですが・・・

助け合って共有し合って持ちつ持たれつやっていけるのは羨ましいな~、と思います。


もうひとつ、このお話では三女の作るごはんが家族の絆の重要なピースになっています。

人間、美味しいものがあればとりあえず幸せでいられるのかもしれません。

そういう意味で、美味しいものを作れる人は強いです。

そこも私には欠けているところかも

美味しいものを作る手間を面倒に思わない、というのは一つの才能ではないでしょうか。






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08 : 22 : 08 | ★★★橋本紡★★★ | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
ひかりをすくう / 橋本 紡 (ふりかえり読書録)
2015 / 07 / 30 ( Thu )
9784334745981.jpg








●内容情報●(「BOOK」データベースより)

私にとって、ありふれた日常が最良の薬になった。注目の著者が、ひとの可能性を描く切実な物語。
智子は、仕事を辞めることにした。評価の高いグラフィックデザイナーだったが超多忙の生活を送るうちに、パニック障害になってしまったのだ。一緒に暮らす哲ちゃんも賛成してくれた。職場で知り合った哲ちゃんはひと足先に仕事を辞め、主夫として家事をこなしている。哲ちゃんは智子が最初にパニック障害で倒れたときも病院に付き添ってくれた、料理の上手なパートナーだ。
ふたりで都心から離れ、家賃の安いところで、しばらく定職を持たずに生活することにした。
ひょんなことから不登校の女子中学生、小澤さんの家庭教師を始めることになった。そして、小澤さんがひろってきた捨て猫のマメ。3人と1匹の生活はつつましくも穏やかに続く。やがて薬を手放せなかった日々がだんだんと遠いものとなっていった。そんなある日、哲ちゃんの元妻から電話があって……。

●著者情●(「BOOK」データベースより)

橋本紡(ハシモトツムグ)
三重県伊勢市生まれ。第四回電撃小説大賞で金賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

●基本情報●

発売日: 2006年07月
著者/編集: 橋本紡
出版社: 光文社
ページ数: 246p



●感想●

現実にありそうなお話でした。
ものすごい大事件が起こるわけではないけれども、充分に(?)ある苦しみ・・・。
根底にその苦しみが居座っている中での静かな苦闘。
生きていれば誰もが、何かしら抱えているものだよなー、と改めて思いました。

頑張ってしまう性分の人はしんどくても表に出すのが苦手だから、苦労など無いと周囲に思われがち。
弱音を吐くのが苦手で限界を超えてもなお頑張ってしまっているのに、その真の姿はなかなか理解されません。
そんな中、自分を抑圧して自分を責めているから、臨界点を過ぎると途端にどす黒いものが噴出したりするのですね。
それでもなお、“いい人”の仮面をかぶろうとし、そのポジションに固執したりして
まるで自分のために生き生きとしてはいけないという重荷を自ら課しているようで、罰ゲームのような人生ですね~。
実は私自身もそういう傾向が強いタイプなので、手に取るように理解できる感覚でした。

でも、人生には“ひかりをすくう”ような、すばらしい瞬間がある・・・。
辛くて苦しくて惨めで情けなくて、最悪で最低な状態が続いている中にも、見ようと思えば光は見える・・・。
作者はそのひとつのことを伝えたかったのかな、と思えるようなお話でした



●世の中は決してきれいなことばかりではない。そして不思議なことに、きれいではないことが、見方を変えればものすごくきれいだったりする。そのどちらが正しいのか、いったい誰にわかるだろう。

●人という生き物は、夜空に散らばる星の並びにさえも、さまざまな形を見るのだ。勝手に壮大な神話やら物語やらを生み出す。もしなにかを見つけたのなら、本来の意図や意味など気にせず、その見つけたものを大切にすればいいのだ。

●無限の可能性を持っているのは、子供だけではないのだ。だいぶ限られてしまったけど、わたしたちにだって、まだまだたくさんの可能性がある。もちろん、いいことばかりだとは限らない。泣きたくなることもあるだろう。自らの歩みを呪うこともあるだろう。それでも、わたしたちは生きていくしかない。わたしはそして知っている。人生には、時にとてもすばらしい瞬間もあるのだと。



✿この記録は2014年3月にメモしておいたものです✿






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22 : 11 : 35 | ★★★橋本紡★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
葉桜 / 橋本 紡
2015 / 03 / 08 ( Sun )
9784087714180.jpg




●内容情報●(「BOOK」データベースより)

高校生の佳奈は、書道教室の継野先生へ思いを寄せてきた。けれど、先生には由季子さんという奥さんがいて…。美人で天才、自由奔放な妹の紗英が背負っている、命の不安。他の教室からやってきた津田君の、真摯に書道に打ち込む姿。周囲の思いに背中を押されるように、佳奈のなかで何かが大きく変わろうとしていたー。春から夏へ、少女から大人へ。まぶしく切ない青春恋愛小説。


●著者情報●】(「BOOK」データベースより)

橋本紡(ハシモトツムグ)
三重県伊勢市生まれ。1997年『猫目狩り』で第4回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞し、作家デビュー。『半分の月がのぼる空』など、数々の人気作品を生み出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




●感想●

私が小学生の頃は、まわりのほとんどの子が書道と算盤を習っていました。
そして全員ではないけれど、学習塾も。
そのうちのどれも習っていなかった私ですが、授業でしか触れなかった書道で賞をもらったことが何度かあったのを思い出しました。
ものすごく中途半端な自慢が入ってしまいましたが、まあ、書道教室がどんなものかわからないということです。

このお話は書道教室のシーンが多くを占めています。
上に書いた通り書道に無知なもので、あらら~どうしよう、と思いましたが、なんのなんの。
引き込まれて一気読みパターンでした。

全体を通して登場人物がみんな善良で真面目なところが好きだし、作者の言葉の選び方も好きだな、と思いました。
特に津田君・継野先生とのやり取り。
忘れていた純粋な感覚(!)を思い出させてくれました。
終盤、古今和歌集を通して魂の会話をする先生と主人公のシーン、すごくよかったです。
静かな迫力、緊迫感がありました。
あり得ないような展開でも、こういう感じは好きですね~
このお話のベースのひとつには恋愛がありますが、甘々な恋愛モノが好きではないひねくれ者の私なので・・・
ほどよい匙加減が心地よく、押しつけ感が無いところに惹かれました。
素直に好きだな、と思えたので他の小説も読んでみたいと思います。



●入り組んだ住宅地を走っていると、おもしろかった。さっきまで右に見えていた星が、今度は左に見える。星の位置はちっとも変わらないのに。私の場所が変わってしまうのだ。こういうことを先生に行ってみたら、どうだろう。決して、いい加減にはしないはずだ。頬杖を突き、首を傾げるのではないか。ちゃんと想像できた。そして変な理屈なんか言ったりするのだ。あるいは思い出話とか。先生には、そういう所がある。確かなものに近づく時、避けるように視線をそらす。

●「やけに一生懸命な顔をしているぞ」

●「お土産に羊羹を置いてきた。我ながら気張ったな」
 「高いんですか」
 「ものすごく。財布が空っぽ。だけど最高のものをひとに届けるっていいね」

●「いつか、私たちも、知ることになるのかな。得ることや、失うことを。きっと傷ついたりするよね、いいことばかりじゃないもの。だけど、そうなったって、知らないよりいいと思う。どんなに苦しくても。ひどい目にあっても。わたしは知りたい。溺れることを怖がって、ずっと陸にいるような人間にはなりたくないよ」




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09 : 20 : 29 | ★★★橋本紡★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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