昨日の海は /  近藤 史恵
2015 / 09 / 26 ( Sat )
昨日の海は






●内容● (出版社より)

カメラマンだった祖父とそのモデルだった祖母。二人の死に秘密があることを聞かされた光介は……。海辺の町を舞台とした青春ミステリー。


●内容● (「BOOK」データベースより)


いつも通りの夏のはずだった。その事件のことを知るまでは…25年前の祖父母の心中事件に隠された秘密とは。残された写真、歪んだ記憶、小さな嘘…。海辺の町を舞台とした切なくてさわやかな青春ミステリー。


●著者情報● (「BOOK」データベースより)

近藤史恵(コンドウフミエ)
1969年、大阪生まれ。1993年に『凍える島』で第四回鮎川哲也賞を受賞し、作家としてデビュー。2008年には『サクリファイス』で第十回大藪春彦賞を受賞、また本屋大賞2位にも選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2015年07月17日頃
著者/編集: 近藤史恵
出版社: PHP研究所
サイズ: 単行本
ページ数: 285p





●感想●


連休に読みました。

このお話の主人公はごく普通の高校生の男の子。

今どきにしては分別のある、とってもいい子。

そんな彼が知った、日常に埋もれていた秘密。

血がつながっているからといって人の内面がわかるわけではない・・・。

自らの行動によって真相に迫った彼ですが、
それによって有無を言わさず大人への扉を開くことになったということですね。

知ってしまったからには・・・もう以前に住んでいた無邪気な世界に戻れないのです。

大人になるということは切なくもありますね。




●「早く大人になるのは悲しいわ。大人にならなきゃいけないと思うから、大人になるの。子供のままでは対処できないことがあるから、大人になるの」


●騒ぎ立てて、なにもかも明らかにするばかりが正しいやり方ではない。
  口をつぐんで、知らなかったふりをすることだってできる。
  正しいということが、なんの力も持たないときだってあるのだ。


●秘密や痛みを抱えていても、目の前の人を気遣い、思いやって生きることはできるのだ、と。
  それはカメラの前で微笑むことに少し似ている。

●大人になるということは、小さくない秘密を抱えることなのかもしれない。





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23 : 07 : 19 | ★★★近藤史恵★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
青葉の頃は終わった / 近藤 史恵
2014 / 07 / 03 ( Thu )
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●内容情報● (「BOOK」データベースより)


河合瞳子が大阪郊外のホテル七階から飛び降りた。周囲を魅了した彼女の突然の死。大学卒業から五年、その報せは仲間に大きな動揺を与えた。そんな折り、友人たちに瞳子からのはがきが。そこには、わたしのことを殺さないで、とあった。彼女を死に赴かせたものは?答えを自問する残された者たちが辿り着いた先は?ほろ苦い青春の終わりを描く感動のミステリー。




●感想●


家族、友達・・・

グループの中での役割、というものは確かにありますね。

人は知らず知らず、他人の期待に副うような生き方をしてしまいがちです。

自分の本当の感情を押し殺してまでも。

他人の感情を読み、自分の出方を探り、時には演技し・・・

その“演技”がうまい人ほど、どんどん疲弊していくのですね。

一度しかない人生、それでは虚しい・・・

頭では誰でもわかる事でも、いざとなると慣れたやり方を選んでしまうのが人間。

他人本位がしみついている人は、神経を病む前に、意識して自分を取り戻さなければなりません。

そんなことを思わず考えてしまうような、重いお話でした。

近藤史恵さんのは、こういう病んだ人をお話によく登場させている気がします。

それって、能天気に生きている人にはできないことだという気がしますね




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01 : 19 : 40 | ★★★近藤史恵★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
はぶらし / 近藤史恵
2014 / 06 / 07 ( Sat )
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●内容●


脚本家の鈴音は高校時代の友達・水絵と突然再会した。子連れの水絵は離婚して、リストラに遭ったことを打ち明け、1週間だけ泊めて欲しいと泣きつく。鈴音は戸惑いながらも受け入れた。だが、一緒に暮らし始めると、生活習慣の違いもあり、鈴音と水絵の関係が段々とギクシャクしてくる。マンションの鍵が壊されたり、鈴音が原因不明の体調不良を起こしたり、不審な出来事も次々と起こる。水絵の就職先はなかなか決まらない。約束の1週間を迎えようとしたとき、水絵の子供が高熱を出した。水絵は鈴音に居候を続けさせて欲しいと訴えるのだが……。



●感想●

勘弁してくれ~
…と弱音を吐きたくなるほどのストレスフルなお話でした

主人公は一般的日本人の感覚を持つ人物。
なにがって、自分が他人からどう見えるか?を常に意識し、他者中心的思考を持っているところ。
争いになるくらいなら表面を取り繕い、自己主張を抑えてしまう・・・。

これでは図々しい相手の思うつぼ。
でも相手に対して強く出きれず、それどころか罪悪感まで持つ始末。
そんな主人公に自然に共感して読むから疲れる疲れる
でも、近藤史恵さんの本だから、最悪な終わり方にはならないだろう、
と光が見えるのを期待し続けての一気読みでした。

結果、それは最終章に訪れました
十年後、主人公のもとに成長した水絵の子どもが訪ねてくるシーン。
そこで知る真実・・・。
それを知ってやっと、主人公はできる限りのことをし、それは無駄ではなかったのだとほっとする自分がいました。

これからやってくると言われている格差社会や、女性就労と育児に関する問題点についても考えさせられました。




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カナリヤは眠れない / 近藤 史恵
2014 / 06 / 06 ( Fri )
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●内容情報●(「BOOK」データベースより)


変わり者の整体師合田力は、“身体の声を聞く”能力に長けている。助手を務める屈託のない美人姉妹も、一皮剥くと何がしかの依存症に罹っていた。新婚七カ月目の墨田茜を初めて看たとき、力は底知れぬ暗い影を感じた。彼を驚愕させたその影とは?やがて不安が現実に茜を襲うとき、力は決死の救出作戦に出た!蔓延する現代病理をミステリアスに描く傑作、誕生。





●感想●

なによりも文章が簡潔で読みやすくてラクチンでした。
これって大切なことですよねー。
ストーリーは単純なのに、文章がまどろっこしいのは嫌なので・・・。
当然ですが、逆の方が魅力的だと感じますね。

買い物依存症の人物・墨田茜の設定は、角田光代さんの「紙の月」を思い出させました。
満たされない思いを棚上げして一瞬の快感でごまかすも、
不毛な行為に後悔してまた満たされない思いを抱える悪循環・・・
その心理描写にはこちらも苦しいものを感じました。

でも、なんだかんだで整体師の合田先生その他の登場人物の存在が救いとなっているので助かります。
そんなまわりの人々もそれぞれ心に闇を抱えているわけですが・・・
人間、一皮むけば何かしらありますよね。
それに飲まれないように前を向いている人物達がとてもいいです。
愛すべき個性的なキャラクター達ですね。

後半は物語が一気に動いて、 いろいろなことが明らかになるのですが・・・
きれいに問題解決、清々しい読後感でした。

全体を通して合田先生を中心とした登場人物たちの掛け合いにセンスを感じました



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キアズマ / 近藤 史恵
2013 / 09 / 03 ( Tue )
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「サクリファイス」シリーズ4作目

自転車レース自体には興味が無かった私ですが、このシリーズには嵌っています

今回も期待を裏切らない面白さでした。

登場人物達の不器用なまっすぐさが好きです。

真剣勝負にかける意志、ストイックさも。

文句なし!

このシリーズのお話にはケチのつけようがないです。

いつも静かな感動があるのです。



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ガーデン / 近藤 史恵
2013 / 02 / 24 ( Sun )
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冬休みに一気読みしました

今頃アップしている鈍な私

この本は、先が知りたくてどんどん読み進みましたが・・・

終わってみれば

殺人の動機がアホすぎて

登場人物もやはりアホっぽくて

自分としてはちょっとがっかりなストーリーではありました

でも読書の昂揚感は味わえたと思います


印象に残った文章↓

世界でいちばん卑怯なことは、他人のせいにすることだと思う。
傷つけたのは他人でも、その傷を抱え持っていたのは、自分だ。
自分の収支決算は自分でするしかないのた。

そのとおりです

しかし他人のせいにして自分を正当化することのなんと多いことか!


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三つの名を持つ犬 / 近藤 史恵
2012 / 02 / 25 ( Sat )

動物が出てくるお話で悲しい展開は嫌だな、と思いながら読んだ記憶が。

完全犯罪じゃないと不幸なことになりそうだけど、主人公が完全犯罪を成すのもな~、と思っていたら・・・。

ちょうどよくお話がまとまってくれて、途中もやもやした割には
後味のよい終結だったと思います。

教訓としては━━“嘘は自分を縛る”でしょうか?

的外れかもしれませんが、私としてはそこ、なんですね~




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