王妃の帰還  / 柚木麻子
2016 / 11 / 21 ( Mon )
王妃の帰還






●内容● (「BOOK」データベースより)

聖鏡女学園中等部二年の範子は、仲良しグループで地味ながらも平和に過ごしていた。ところが、公開裁判にかけられ地位を失った滝沢さんを迎えることとなりグループの調和は崩壊!範子達は穏やかな日常を取り戻すため「プリンセス帰還作戦」を企てるが…。女子中学生の波乱の日々を描いた傑作長編。


●著者● (「BOOK」データベースより)

柚木麻子(ユズキアサコ)
1981年東京都生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞。2010年、受賞作を含む連作集『終点のあの子』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2013年01月
著者/編集: 柚木麻子
出版社: 実業之日本社
サイズ: 単行本
ページ数: 212p




●感想● 


表紙がきれいで何度か借りたのですが・・・
仕事だのなんだので時間がとれずに、読まずに返すことの繰り返しでした

でも今回は最後まで読みましたよ~やった~

で、やっと読めた内容は、超簡単に言うと学校ヒエラルキーものでした
いや~コレ、私が一番苦手な世界
女子のドロドロの、そのまた水面下でのドロドロ、そしてコロコロ変わる政変と人間関係の相関・・・
鈍感な私にはついていけません~
実際、女子界のルールを理解できず、数々「やらかしちゃった事件」を引き起こしている私なので
「めんどくさッ、ようやりまんなー」と最後の方は辟易状態でした

しかし、ちょうどその時期にたまたま頭に入って来た文章が以下・・・

「どんなものであれ、人間の能力が発達するのは仲間の人間に関心を持つことによってだけである。
人生において最大の困難にあい、同時に他者にも大きな害を与えるのは仲間に関心を持っていない人である。」


あれれ・・・
他人にほぼ関心が無い私には耳が痛い話
トラブル→めんどくさい→関わらない→コミュニケーション能力が発達しない→トラブル・・・・・
って、エンドレス・ネガティブ・スパイラルだ

めんどくさーい女子の人間関係を制してこそ、人としての成長と幸福があるってことなのですねー
正直、小説だけで勘弁してくれ、と思ってしまいますがねー





女ってどうして派閥を作りたがるんだろうな。グループの垣根なんてなくして、一人一人の個性を認め合って、クラス全員と仲良く出来れば1番なのに。

全員が持ち場っていうか得意なことがあればさ、上も下もなくなるし、いい感じでやれるんだよね。





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15 : 53 : 12 | ★★★柚木麻子★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
嘆きの美女 / 柚木 麻子
2016 / 11 / 05 ( Sat )
嘆きの美女






●内容● (「BOOK」データベースより)

生まれつき顔も性格もブスな耶居子は、会社を辞めほぼ引きこもり。顔のにきびをつぶすことと、美人専用悩み相談サイト「嘆きの美女」を荒らすことが最大の楽しみだった。ところが、ある出来事をきっかけに「嘆きの美女」の管理人のいる、お屋敷で同居するハメに…。美しくても、美しくなくても、たくましく生きる女性たちの姿を描く。外見、趣味、食べ物、男性からの視線ー。生きてきた環境があまりにも違う彼女たちが、いつの間にか繋がっていく。女の人たちの物語。


●目次● (「BOOK」データベースより)

嘆きの美女/耶居子のごはん日記


●著者● (「BOOK」データベースより)

柚木麻子(ユズキアサコ)
1981年東京都生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞。受賞作を含めた単行本『終点のあの子』(文藝春秋)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




●感想● 

一気読み♪
小難しさゼロ
スカッと爽快なお話でした


━ああ、どうして美人というのは「褒めたがり」なんだろう。
━まったく美人ときたら━━。どうしてこんなに人をいい気持ちにさせるのだろう。

うん、顔が整っている人は実はたくさんいるけれど、その全員が美人と認識されているわけではないと思います。
美人には美人の余裕というか、オーラがあるのですねー。


━虚を突かれた思いだった。自分をどれだけわかっているかで、女の魅力は決まるのかもしれない。美しくないというだけで、全てをあきらめる必要はなかったのかもしれない。


そうそう、美人じゃなくても魅力があればハッピーになれるのです。
主人公の耶居子のように。
世の中の基準に合わせることはありません。
どんなに気を使っても嫌われることはあるし、好きなことを言い、やりたいことをやっても、認めてもらえることがあったりね・・・
自分をすり減らしてどうでもいい相手との関係をつなげるのは無意味。
時には毒を吐いても、想像力や感謝をマイナス値にしなければOK、皆一皮むけば同じさ、と励まされた感じでした。

ああ、わかっているのに余計なところで気を使い、肝心なところで無神経な私・・・
ただ、それを認めて、ダメダメを隠そうとしなければ楽になるのかなー。
しかし何も纏っていない自分は相当な危険人物だぞー獅子丸どころではない
でも一方で心から思ったりします。
「みんな大好き! 明日もいい日でありますように」





●今ならわかる。美しいとか美しくないとか関係なく、人生というものは誰しも平等にハードなものなのだと。


●美人が楽に生きられるなんて、それは美しくない者のひがみと幻想です。美しいというだけで、さまざまな怒りや嫉妬のはけ口になってしまう。悲しみを呼び寄せてしまうのは事実です。美しい人が自分を見失わず、信じた道を歩いていくのは並大抵のことではありません。


余談ですが私もチョコパイよりエンゼルパイの方が好き
そしてシルベーヌも好き
しかし活字にとなった食べ物たちはどうしてこうも存在感が増すのでしょう。
ジャンクから薬膳料理まで、どれも食べたくなってしまいました~









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17 : 21 : 20 | ★★★柚木麻子★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
本屋さんのダイアナ / 柚木 麻子
2014 / 09 / 12 ( Fri )
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●内容● (「BOOK」データベースより)

私の呪いを解けるのは、私だけ。「大穴」という名前、金色に染められたパサパサの髪、行方知れずの父親。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と同級生の彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人は、一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”にー。少女から大人への輝ける瞬間。強さと切なさを紡ぐ長編小説。
 

●著者情報● (「BOOK」データベースより)
柚木麻子(ユズキアサコ)
1981年東京都生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、10年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。『伊藤くんAtoE』では第150回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 

●基本情報●

発売日: 2014年04月
著者/編集: 柚木麻子
出版社: 新潮社
サイズ: 単行本
ページ数: 250p





● 感想 ●


久しぶりの読書で、久しぶりに涙が止まらず、久しぶりに一気読み。
あまりに泣いたので、頭痛がやみません 頭の芯が痛い~

この本、本屋さんにあるのを見て表紙が印象に残ったので、時間がかかるのを覚悟して図書館に予約したものです。
( 新しい本は予約しても手元に届くまで時間がかかります )

で、軽い気持ちで読み始めたら、冒頭から心に響きっぱなし。
静かに持続的に。
今思い出しても泣けてくるくらいです。
これは、あまりにもひたむきで純粋なものを見た時の自分のパターン・・・
主人公ダイアナとその親友、彩子に共感するところが多かったからなおのこと。
例えば、本を読みふける時だけ自分を取り戻せるダイアナの“生涯誰にも会わず、本だけ読んで過ごせないか”という願望・・
自分の意思に反してシックなものを与えられ、他に選択肢が無い状況の中、“ほんもの”よりも“にせもの”のキラキラに魅せられる彩子の気持ち・・・
その他にもどちらにも深く共感するところがあり( 本好きな元少女なら皆そうなのかも )どんどん読み進みました。


本人目線、親目線、友達目線…どんな視点から見ても言えることですが、人生の道は先が見えず、平坦ではありません。
自分が持っていないものがとてもまぶしく見えることもあり、自分の境遇を嘆きたくなる時もあります。
しかし与えられたものを生かすも殺すも自分の選択にかかっているのですねー。
今持っているものを嘆くだけの人生は呪いに縛られた人生。
心もちを変えるだけでその呪いは解けるというのに。
そして自分の人生を変えられるのは自分だけ。
そんなことを再確認しました。

これは是非、若い女の子にお薦めしたい本だな、と思いました。

登場人物に共感しているからこそ、読み進むのが苦しい部分もありましたが、善良なまわりの人物のおかげで鬱にならずにすみました。特にダイアナを見守り続ける武田君は、女性が想う理想の人物ではないでしょうか。




●印象に残った文章●


ダイアナはやっと気付いた。誰かと仲良くすることは、誰かを激しく傷つけることなのだ。

結局のところ、ティアラに守られながら、彼女の生き方をなじる日々は楽だったのだ。ティアラの落ち度をひとつ見付けるたびに、自分がいかに文化的で地に足がついている女の子なのか、実感できた。でも、向田邦子さんの本を読んだだけで、彼女のようになれるわけではない。本が好きなだけで、高尚なつもりになるのは間違いだ。

人生には、待つということがよくあるものです。自分の希望どおりにまっしぐらに進める人はもちろん幸せだと思いますが、たとえ希望通りに進めなくても、自分に与えられた環境のなかでせいいっぱい努力すれば、道は自ずと開かれるものです。こういう人達は、順調なコースにのった人たちよりも、人間としての厚みも幅もますように、わたしには思えるのです。

「僕は小さい頃から友達がいなかった。だから処女作のヒロインにダイアナという名前を付けたんだ。本好きな女の子たちの永遠の親友になれればいいと思って。リアリストだけど夢の世界を信じてる、優しいけれど人の支えになる強さも持っている、そんなダイアナみたいな存在の本になればいいと思って」



✿この感想は2014年9月にメモしておいたものです✿






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