黒涙 / 月村 了衛
2016 / 12 / 28 ( Wed )
黒涙




●内容●

警視庁組織対策部2課の警部補・沢渡は、実は黒社会とつながる警察内部の〈黒色分子〉だ。中国語が堪能な沢渡は、対中国防諜作戦を目的とする公安部の特別捜査チームに出向となる。沢渡と義兄弟の契りを結ぶ黒社会「義水盟」の大幹部である沈は、インドネシアの青年実業家ラウタンも巻き込んで、沢渡らの中国諜報機関摘発に協力することなった。やがて三人の前にシンシア・ユンと名乗る謎の美女が現れるが……。

まさに“黒の中の黒”--
黒色警察小説の新たな傑作誕生!



●基本情報●

発売日: 2016年10月05日頃
著者/編集: 月村了衛
出版社: 朝日新聞出版
サイズ: 単行本
ページ数: 289p




●感想●


最初は面白そうな予感! と思いましたが・・・

インドネシアの青年実業家ラウタンが魅力的な人物だっただけにあっけなく惨殺されたのがもったいなく・・・
まあ、それが後の復讐に意味を持たせたのだとわかってはいても、そんな残酷な展開にしなくても~、と心が弱ってしまいました

同時に、ファム・ファタールとしてのシンシアは彼を破滅に導くに値する魅力が今ひとつという気がしました。
運命に翻弄されたけれども、実は心の奥深くに純粋なものを持っていた、みたいなエピソードがしっかり描かれていたら・・・
私にはそれが不十分に感じられましたね。
なので彼女の姿は要領がよく小賢しい利己主義の鬼に見えてしまいました。
個人的に要領がいいタイプが好きではないので、魅力半減です~
「人のものを盗ったら悩めよ! 人を陥れたら罪の意識に苦しめよ!」と苛立つ私。
ズルい人間を見ると裁きたくなる厄介な思考のクセが出てしまう
でも案外いるのですよー省エネで(笑)人のものを(個性とか立場とか含めて)掠め取ろうとしてくる人!
ロックオンされた日にゃ~ゲンナリ
比較するな~猿真似するな~標的にするな~盗るな~自分を持て~と叫びたくなりますわ


・・・
あれ・・・
激しく脱線
ただただ人を踏み台にするタイプに憤ってしまいました

興奮したところで、仕方なく私なりの結論・・・
物語の主要キャラは人物的魅力を具えてくれ~

うーん・・・久々に感想を書いたはいいものの激しく取り乱してしまい失礼しました









●もし人生をやり直せるとしても、自分はやはり、汚泥の中の道を進むだろう。中国では、敗北こそが罪なのだから。●








          

      
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01 : 54 : 35 | ★★★月村了衛★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
土漠の花 / 月村 了衛
2015 / 08 / 24 ( Mon )
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●内容● (「BOOK」データベースより)

ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。圧倒的な数的不利。武器も、土地鑑もない。通信手段も皆無。自然の猛威も牙を剥く。最悪の状況のなか、仲間内での疑心暗鬼まで湧き起こる。なぜここまで激しく攻撃されるのか?なぜ救援が来ないのか?自衛官は人を殺せるのか?最注目の作家が、日本の眼前に迫りくる危機を活写しつつ謳いあげる壮大な人間讃歌。男たちの絆と献身を描く超弩級エンターテインメント!


●著者● (「BOOK」データベースより)

月村了衛(ツキムラリョウエ)
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年、『機龍警察』で小説家デビュー。11年刊行の『機龍警察 自爆条項』が、「このミステリーがすごい!」第9位、第33回日本SF大賞を受賞。12年刊行の『機龍警察 暗黒市場』は、「このミステリーがすごい!」第3位、第34回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2014年09月
著者/編集: 月村了衛
出版社: 幻冬舎
サイズ: 単行本
ページ数: 349p




●感想●


一気読み!

緊張で浅い息のまま時に唸り、時に堪えられず涙を流しながら。

作者の思う壺、あれこれつまらないことを予想する暇はありませんでした。

次から次と待ち受ける試練に、登場人物一人一人の思いが巧みに織り込まれていて、引き込まれ度マックス。

自分自身の弱さを認めた時に、苦しみながらも克己していくそれぞれの人物像が魅力的でした。


最初から最後まで、嫌いな部分はひとつも無く、ストーリーに没頭しましたが・・・。

特に心を揺さぶられたのは“第二章 土漠”のラスト。

主人公友永が意識の下にあった自分の複雑な感情に思い至ったシーンでは、溜まらず滝の涙状態でした。


しかしこのお話の中でいったい何人が死んだのか。

ページをめくる度に死体が積み上がるような感じと言ったらオーバーでしょうか。

でも、それに不快感は感じませんでした。

実際、日本人には到底信じられないような悲惨なことが今も起こっているのだろう、と思います。

話し合いなど通じない過酷な状況で、戦いを放棄したら選択の余地が無く死が待ちうける世界が・・・。

残念ながら、邪悪な人間もいるし、場合によっては善良な人間も敵になるのです。

安全を守られながら「戦争反対」と叫ぶのは実は簡単なこと。

人類の歴史は戦いの歴史・・・単純に白黒つけられることではないと改めて感じました。





★━━好敵手が、互いを意識し、その結果、互いの優れた技量を身につける、理想的な武人の在り方━━

 そういう厳しく、正しい関係に憧れます。それが通じ合う人間関係の理想だと思いました。





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