鬼談 / 京極 夏彦       ★★★
2017 / 09 / 24 ( Sun )
鬼談








●内容● (「BOOK」データベースより)

愛、絆、情ーすなわち執着は、人を鬼と成す。人は人を慈しみ、嫉妬し、畏れをいだく。その思いが強ければ強いほどに。“生と死”“人と鬼”の狭間を描く、京極小説の神髄。「」談シリーズ第四弾となる、鬼気迫る短篇集。


●目次● (「BOOK」データベースより)

鬼交/鬼想ー八百人の子供の首を斬り落とさなければならぬ程。/鬼縁/鬼情/鬼慕/鬼景/鬼棲/鬼気/鬼神


●著者● (「BOOK」データベースより)

京極夏彦(キョウゴクナツヒコ)
1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビューする。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2015年04月02日頃
著者/編集: 京極夏彦
出版社: KADOKAWA
発行形態: 単行本
ページ数: 263p







●感想●


短篇はあまり好きではないのですが、作家が好きな時、どこか惹かれるものがあった時、短編だと分からなくて読み始めてしまった時には読みます。

京極夏彦さんは大好きなので読みました。

独特の文章のリズムを感じ、文章による視覚効果に拘りを感じ、その世界に浸りました。

まるで禅問答のような掛け合いが好きです。

また、言葉の意味を突き詰めていく手法が好きです。


この本では「鬼気」が印象的でした。
一番現実的だったので・・・
身内に対する愛情と嫌悪がせめぎ合う感覚も、惚けた人を相手にする苦悩も。


読み終わってみて、やはりこれらの世界観の長編を読みたくなってしまいました。
同時に、好きな作家さんのものは、長期的展望で全作品を読みたいなとも思いました。
そう意識しないと短編を食わず嫌いしてしまうのです~







● 「 ないものと見るには、記憶に頼るしかないのよね。 見たことないものは想像しようがないもの。 鬼というのは記憶なの。 連綿と続く過去こそが鬼よ。 それを思い起こすことが━━予感よね。 だから人は、幽霊なんかを見てしまうような気になるのね。 あらゆる恐怖は、予感なのよ 」




    ***** 2017年8月にメモしておいた感想 です*****




        

      
にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
       
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自分らしさへ
  
ブログランキングです。よかったらクリックお願いします
                 
  111.gif

 
スポンサーサイト

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

08 : 36 : 14 | ★★★京極夏彦★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ヒトでなし(金剛界の章)  / 京極 夏彦
2016 / 10 / 15 ( Sat )
ヒトでなし









●内容● (「BOOK」データベースより)

娘を亡くし、職も失い、妻にも捨てられた。家も、ない。俺は、ヒトでなしなんだそうだー。そう呟く男のもとに、破綻者たちが吸い寄せられる。金も、暴力も、死も、罪も。求めているものは、赦しなのか?施しなのか?救いなのか?それともー。


●著者● (「BOOK」データベースより)

京極夏彦(キョウゴクナツヒコ)
1963年北海道生まれ。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1996年『魍魎の匣』で第四九回日本推理作家協会賞長篇部門を受賞。1997年『嗤う伊右衛門』で第二五回泉鏡花賞を受賞。2000年第八回桑沢賞を受賞。2003年『覘き小平次』で第十六回山本周五郎賞を受賞。2004年『後巷説百物語』で第百三十回直木三十五賞を受賞。2011年『西巷説百物語』で第二十四回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2015年10月22日頃
著者/編集: 京極夏彦
出版社: 新潮社
サイズ: 単行本
ページ数: 576p



●感想●


正直に言うと、最初は退屈でした。
どん底の状態に置かれた主人公・尾田慎吾の思考を追っていくばかりで、なかなか物語が動かないもので・・・

この小説はこのままこの人の思考を覗き見ていくだけなのか~500ページ以上も
まあ、行間はゆったりだけれども、うーん・・・なんて眠くなったりしながら読み進めました。

しかし・・・
途中から加速度的に興味を惹かれるようになりました。

ヒトでなしとは、そういうことだったか・・・!


まさに涅槃寂静


そこに持っていくまでのあれこれはさすが京極先生

こういう場合、情熱を持って言葉にすればするほど、救いようのない陳腐な表現になるんです私

なのでさっと切り上げることにします~







[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ヒトでなし(金剛界の章) [ 京極夏彦 ]
価格:2052円(税込、送料無料) (2016/10/15時点)

              111.gif
こっちだよブログランキングです
 よかったらクリックお願いしますばら4 

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村ランキングです↑ 

   



テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

11 : 32 : 29 | ★★★京極夏彦★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
冥談 / 京極 夏彦
2012 / 02 / 23 ( Thu )

好きな作家の本でも・・・

やっぱり短編は物足りなく思うことが多いです。

勝手なのですが、やっつけ感が漂っているように思ってしまうのですね~

そんなわけで、ちょっと欲求不満気味。

この物語たちの底辺にあるものを長編で読みたいな~


━本当のことなんて、みんな過ぎてしまえば消えてなくなりますよ。
 今は、次次に、みるみる死んでいくんですよ。━

━過去も未来も現在も、あまり関係ないですよ。
混じり合っていますから。━


そう考えると、不思議なことはなくなりますね。
やっぱりそれを長編で読みたい


【送料無料】冥談

【送料無料】冥談
価格:1,449円(税込、送料別)


111.gif
こっちだよブログランキングです
 よかったらクリックお願いしますばら4 

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村ランキングです↑
よかったらクリックお願いしますトゥシューズ


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

11 : 55 : 04 | ★★★京極夏彦★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
死ねばいいのに / 京極 夏彦
2011 / 01 / 17 ( Mon )
死ねば




まず、おお、と思うのは目次。

一人目。
二人目。
 ・
 ・ 
 ・
六人目。

・・・と、――死ねばいいのに。な人が6人出てくるお話です。


それぞれ、厄介ごとや、不条理に囲まれ不満を抱えている人たちで

読んでいる最中は、まるで愚痴を聞いているようにもやもやした気持ちを味わうことになるのですが・・・


キーパーソンの渡来との会話で気づかされるのです。

皆、現状を嘆くだけで、それを打ち破ろうとしていないことに。


彼らは「死ねばいいのに」と言われて初めて生きることに執着していることを知ります。

そして死ぬ気だったら何でもできるということも気づくのです。


いや、それはもともとわかっていたことだったのでしょう。


たいていの人は、自分で始末をつけずに、悪いことは人のせいにして自分を誤魔化しているものです。

今度愚痴をこぼしている人がいたら言ってみようかな~、「死ねばいいのに」と。

たちまち悪評が立ちそうですけれどね






こっちだよブログランキングです
 よかったらクリックお願いしますばら4 
にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村ランキングです↑
よかったらクリックお願いしますトゥシューズ

【送料無料】死ねばいいのに

【送料無料】死ねばいいのに

価格:1,785円(税込、送料別)


死ねばいいのに死ねばいいのに
(2010/05/15)
京極 夏彦

商品詳細を見る

111.gif



テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

00 : 04 : 48 | ★★★京極夏彦★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
数えずの井戸 / 京極 夏彦
2010 / 08 / 11 ( Wed )
416.jpg





●内容● (「BOOK」データベースより)

数えるから、足りなくなる。それは、はかなくも美しい、もうしとつの「皿屋敷」。人口に膾炙し怪談となった江戸の「事件」を独自の解釈で語り直す人気シリーズ第三作。


●著者情報● (「BOOK」データベースより)

京極夏彦(キョウゴクナツヒコ)
1963年生まれ。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で第四九回日本推理作家協会賞(長編部門)、97年『嗤う伊右衛門』で第二五回泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で第一六回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第一三〇回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


●基本情報●

発売日: 2010年01月
著者/編集: 京極夏彦
出版社: 中央公論新社
サイズ: 単行本
ページ数: 771p







●感想●


「一枚。二枚。三枚・・・うらめしや~」でおなじみ。

もともと知っていたはずの怪談が・・・

“おはなし”になって目の前に現れたという感じです。

しかしこれは怪談ではありませんでした。

悲しい人間たちのお話でしたね。

登場人物の目線で語られる心の内。

文字は密でないといっても分厚い本ですが、イッキ読みでしたね~。

欠けている人間、みちている人間、そして一見そうとは見えなのに表裏のような人間・・・

その思考を追うのがやめられなくて、全く退屈しませんでした。

不器用で、生まれ持った悲しみを捨てられなくて、だからこそ破滅に向かう登場人物たちには
なぜか共感してしまう私なので・・・

終盤は泣きながら読みました

しかし、一般の解釈とは全く違う“おはなし”はまさに京極ワールドですね

もう、私は中毒患者ですよ





数えずの井戸数えずの井戸
(2010/01/25)
京極 夏彦

商品詳細を見る



こっちだよブログランキングです
 よかったらクリックお願いしますばら4 
にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村ランキングです↑
よかったらクリックお願いしますトゥシューズ


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

18 : 03 : 49 | ★★★京極夏彦★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
背の眼 / 道尾 秀介
2009 / 10 / 09 ( Fri )

あらら もろに京極夏彦先生のパクリだ

そう思ってしまったら、そればかりが気になってしまい・・・
この部分も、あの部分も、と思うのに忙しく、なかなかストーリーに集中できませんでした

京極夏彦さんの本が大好きな私としては、
“なりふり構わずお手本にするほどの京極作品への愛”にムリヤリ共感することに・・・。

気持ちを切り替えて読んでみたら楽しめた気がします。
特にラストの清々しくまとめた感じは読後感がよくて気に入りました。
時々あるツッコミ的なノリもいい味でしたねー。

あとは、途中のこんな文章が私には印象的でした。

親子であろうが何であろうが、人間は他人の考えていることなど完全にわかろうはずがないのだ。所詮、人間同士の関係なんて、大小織り交ぜたさまざまな誤解によってのみ構成されているものなのだ。二人以上の人間が接し合えば、そこには必ず無数の齟齬が生じている。多くの場合はその齟齬が表面化してこないかもしれないが、それは当人同士が理解し合っているというのではなく、じつはただ都合よく誤解し合っているだけなのだ。

これ、作者自身の考えだったらいいな~
自分の基準でしか考えられない人が勘違いしてるよりも、断然好きなんです


背の眼背の眼
(2005/01)
道尾 秀介

商品詳細を見る

こっちだよブログランキングです
 よかったらクリックお願いしますばら4 
にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村ランキングです↑
よかったらクリックお願いしますトゥシューズ


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

14 : 39 : 21 | ★★★道尾秀介★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
リビドヲ / 弐藤 水流
2009 / 10 / 05 ( Mon )

●内容● (「BOOK」データベースより)

バブル期の東京で凄惨な連続猟奇殺人が発生する。やがて重要参考人として浮上したのは、失踪した映画会社社員だった。彼が姿を消す直前に見ていた、製作が中断されお蔵入りとなった昭和30年代の映画。そこに映し出された何かが事件を解く鍵なのか!?捜査一課の柿澤刑事は、驚愕の真相へと踏み込んでゆく―。想像を遙かに超える展開とスケール、衝撃の問題作。



●感想●

題名に惹かれて・・・。
毎度のことながら予備知識ゼロの状態で読みました。

なので展開が読めず、ジャンルさえも読めず・・・。
そこが自分としては楽しかったです。
といっても、そういう展開は終わってみればB級ホラーだったという場合も多いので・・・。
どう収拾をつけるんだろうと複雑な気持ちを抱えて読み進みました。

で、本を閉じて感じたことは、このお話は好き嫌いが分かれるだろうな、ということ。
私としては、もともと科学で割り切れない、宗教や哲学と科学がクロスする分野にとても興味があるので・・・。
( 知識はありませんけれど )
充分アリでしたけれどね

“凶器”については、つい最近読んだ「アダマースの饗宴」のオチを思い出してしまい・・・。
またソッチきましたか、なんて一人でしみじみしましたけれど困り顔

ラストも遊んでいて面白かったと思います。
エンドレスのパラレルワールドですねっ

なんとなく感じたのですが、作者の弐藤水流さんは京極夏彦ファンなのでは?
  ハズレだったらごめんなさい


リビドヲリビドヲ
(2009/06/23)
弐藤 水流

商品詳細を見る


こっちだよブログランキングです
 よかったらクリックお願いしますばら4 
にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村ランキングです↑
よかったらクリックお願いしますトゥシューズ


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

21 : 18 : 42 | ★★★弐藤水流★★★ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム | 次ページ